いまや様々な業界や環境、多くの人にとってクラウドサービスは、なくてはならない存在。しかしメンテナンスの面では、タイミングや方法などにおいてまだまだ課題を抱えている状況だ。そんな課題を解決するとして注目を集めているのが、今回東京都市大学の研究チームが開発したソフトウェア。
・クラウドサービスのメンテナンスに最適な時期を予測
同研究室のホームページでオープンソースとして紹介されているこのソフトウェアは、数理モデルなどを使用してシステムの安定性が高い時期を予測するというもの。すでに判明しているクラウドサービス上でのバグのデータをもとにグラフが作成され、グラフ上ではどのタイミングでのメンテナンスが効果的か、どの程度の費用が必要とされるかといった点を把握できるため、通常のメンテナンスでかかるコストを最小限に抑えることが可能になるという。
・今後はビックデータの活用も視野に
同研究チームは引き続き、クラウドサービス全体を自動的に修復していく開発にも力を入れていくと語っており、最終的には、これまで多大な人件費や日数をかけて人の手で行われていたメンテナンス作業を自動化し、無人化の実現を目指すという。企業にとってはメンテナンスの負担を減らすことで、他の業務に注力できるというメリットもあるはず。最終的な自動化と無人化が実現することで、企業側の利益につながっていくのではないだろうか。
東京都市大学