このアンバーアラート、オランダが世界で初めてATMで情報提供を呼びかける取り組みを始めた。
・まずは300台で
ATMに情報提供を求めるアラートが表示されるのは、子供が誘拐され、身に危険が差し迫っているとき。それから行方不明になった子供の健康状態が懸念されるときだ。
ATMのスクリーンには、子供の顔写真と、発見の手がかりになるような情報を表示する。オランダ当局はすでに空港やショッピングモールなどに設置されたATM300台で運用を始め、今後さらに拡大する意向だ。
・携帯登録の案内も
ちなみに、誘拐事件や行方不明などの事案がないときには、ATMのスクリーンには市民にアンバーアラートを携帯電話でも受信できるように登録を促すキャンペーンを表示する。
アンバーアラート発祥の地である米国、そしてお隣のカナダではほぼ全ての個人の携帯電話にも警報が表示される仕組みが整っている。日本における地震・津波警報アラートに近い。
子供の誘拐は、いかに短時間で居場所を特定できるかが救出の鍵を握る。確かに街のあらゆるとことに設置されているATMの画面を使うのは市民に広く情報提供を訴える手段として有効だろう。そうした意味では都市部に多く設置されているサイネージなどもツールとして活用できるのかもしれない。
Amber Alert.eu
(文・Mizoguchi)