今年のAppleは、突然のプロダクト発表で世間を驚かせているが、今回は新iPod Touchだ。

同社は28日、独自設計したA10 Fusionチップを搭載した新iPod Touchを発表した。拡張現実（AR）体験やグループFaceTime、そして滑らかな動きのゲームが楽しめる、とうたっている。

すでにapple.comで注文受付が始まっていて、今週後半には店頭での販売も始まる。

・グラフィックス性能3倍に

今回初めてiPod TouchでARが体験できるようになった。これを可能にするのがA10 Fusionチップ。このチップは2016年からiPhone 7や7 Plusに採用されているものだ。今回、グループFaceTimeも可能になり、友達や家族と“集う”のに使える。

また、注目すべきがグラフィックスの性能が従来の3倍に向上している点。ゲームの動きが滑らかになり、そして美しく表示されるとのこと。Appleは今秋、100本以上の新作ゲームを独占配信するApple Arcadeを登場させることにしていて、これらのゲームを存分に楽しめそうだ。

・256GBモデルも

もちろん従来通り音楽にも対応する。今回256GB容量のモデルも登場し、Apple MusicやiTunes Storeの曲をたっぷりダウンロードしてオフラインでも聴ける。

そのほか、これまでと同じ32GBモデルと128GBモデルも用意され、価格は32GBモデル2万1800円、128GBモデル3万2800円、256GB4万3800円。カラーはスペースグレイ、ホワイト、ゴールド、ブルー、ピンク（PRODUCT）REDの6色となっている。

高性能なカメラや指紋センサーなどを搭載したiPhoneは自分には高スペックすぎると感じている人や、いつでもどこでもゲームと音楽を楽しみたいという人には、魅力的な選択肢となりそうだ。

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（文・Mizoguchi）