FacebookがGlobalcoinの発行準備を進めるなど、暗号資産の一般普及の兆しが見えるが、実はMusk氏も同領域に関心を示してきた経緯がある。SpaceXがトークンを発行するとすればどういった性格のものになるのだろうか。
・Galaxy DigitalのCEOが熱望
Wish they would tokenize @SpaceX This is very cool. Hats off @elonmusk https://t.co/J8oRqB0nPf
— Michael Novogratz (@novogratz) 2019年5月24日
Musk氏に提言したのは億万長者で暗号資産ファンド大手、Galaxy DigitalのCEO、Mike Novogratz氏だ。Novogratz氏は、SpaceXが60基のネット用衛星を打ち上げた際にTweet。「彼らがSpaceXをトークン化することを願っている…これはとてもクール。Elon Muskには脱帽だ」と述べている。
暗号資産およびブロックチェーン技術の重要性についてはMusk氏も認めており、これまでにも、暗号資産は紙幣よりも優れているとの意見を表明してきた。また、TwitterのプロフィールをDogecoinのCEOに変更したり、唐突に「Ethereum」とTweetしたりと、暗号資産への興味関心を垣間見せてきた。
・SpaceXがセキュリティトークンを発行すれば市場へのインパクト大
一方で、資金調達を暗号資産でおこなうことに対しては慎重な姿勢をとっており、SpaceXのトークン発行についても実現性はいまのところ定かではない。ご存知の通り、Bitcoinを始めとする多くの暗号資産は価格変動が大きく、通貨としての実用性が疑問視されている。その点、Facebookの発行するGlobalCoinは、価格がドルと連動した「ステーブルコイン」との見方が強い。
Novogratz氏を始め、暗号資産ファンド関係者たちは、有価証券をトークン化した「セキュリティトークン」が株式市場に革命を起こすと考えている。たしかに、このタイミングでSpaceXが株式を発行しトークン化すれば、インパクトは大きなものになるだろう。
参照元:Billionaire Elon Musk Should Turn SpaceX Stock into a Cryptocurrency/ccn