なんと、潜水艇による“ライド”。もちろんタクシーとは異なり、目的地までの移動ではなく、水中鑑賞のためのものだ。利用客は1時間の航行で水中旅行を楽しめる。
・水中180度ビュー
サービス展開地はクイーンズランド州のグレートバリアリーフ。世界最大のサンゴ礁が広がることで知られる海で、サンゴ礁を住みかとするさまざまな水中生物が生息し、スキューバダインビングをする人にとっては憧れの海だ。
ここを潜水艦「ScUber」で鑑賞できるというのが今回の企画。ScUberはフロント部分が透明になっていて、乗客は180度ビューを楽しめるとのこと。最大深度は30メートルで、水中滞在時間は1時間となっている。
・料金と同じ額を寄付
ScUberの定員は2名なので体験できる人はほんの一握り。しかも料金は2人で3000豪ドル(約23万円)と高額で、どれくらいの利用があるかは未知数だ。
当然、Uberがなぜこんなサービスを?と思う人もいるだろう。実はクイーンズランド州政府観光局との共同企画で、グレートバリアリーフの魅力を発信するとともに、環境保護の意識啓発が目的。
Uberはグレートバリアリーフ保護活動を行なっている市民団体に料金と同じ額を寄付する。また、使用する潜水艇は電動タイプで、環境負荷はゼロという。
このサービスは6月18日まで展開され、予約は通常のUberアプリで行える。
ScUber
(文・Mizoguchi)