何かと話題の自動翻訳機も、そうした方言の差異に対応するようになった。この記事で解説する「Vormor」も、各国の方言に対応した音声翻訳機である。
・各国語の方言も翻訳
Vormorはその本体にディスプレイとカメラを搭載した製品。特にカメラは極めて重要な機能を果たしているが、それは後述したい。Vormorは53言語に対応しているが、それとは別に英語、スペイン語、中国語、アラビア語の各方言もカバーする。こちらは51種類。単純にプラスすれば、合計104言語に対応するということだ。
特に中国語は、微妙な発音が鍵を握る言語である。同じ中国でも地域によって差異があり、言葉が通じなくなってしまうということが起こる。つまり中国人同士でもVormorを活用できる余地がある、ということだ。
・看板の文字を母国語に
また、Vormorはテキスト翻訳機能がある。そこで活きるのが内蔵カメラだ。これで看板の文字を撮影すると、Vormorがそれを翻訳してくれる。街中の看板は、必ずしも英語併記ではない。駅やバス停の案内表示を翻訳する時にも使えるだろう。
Vormorはクラウドファンディング「Kickstarter」で出資を受け付けている最中だ。価格は777香港ドル(約1万800円)から。今年7月に出荷予定である。
Kickstarter