電気自動車(EV)に関心はありつつも「ガソリン車よりもかなり高いはず」と警戒している消費者の注意をひく存在となりそうだ。
・庶民的な価格で
EVにとっての大きなハードルは主に2つある。1つはバッテリー充電に伴う消費者の不安や負担。そしてもう1つが価格だ。
EVの先駆けといえばテスラだが、そのテスラ車は高価格で万人向けのものではない。実際にはテスラ車だけでなくその他メーカーから出ているEV全般に庶民には手が届かないものが多い。
そこへくると、2万ドルというのは、かなり現実的な設定といえる。給油不要のEVの初期費用は長期的視野でとらえる必要があるが、初期費用が抑えられるにこしたことはない。
・航続距離は265キロ
4ドアのコンパクトカーCITIGOe iVのサイズは長さ3597ミリ、幅1645ミリ。基本スペックはというと、61kWのモーターと36.8kWhのリチウムイオン電池を搭載し、航続距離は265キロメートルとなっている。
長距離を頻繁に走る人には物足りないかもしれないが、日常で使う分にはまず十分だろう。むしろ、そうした人の需要を想定してのものといえる。
ŠKODAはCITIGOe iVの生産を今年後半にも開始する予定。親会社のフォルクスワーゲンは2025年までにグループ全体で年間200〜300万台のEVを生産する計画を掲げていて、CITIGOe iVもそれに貢献することになる。
ŠKODA
(文・Mizoguchi)