・跳躍力が俄然アップ
サル科の動物“ガラゴ”にヒントを得たという「SALTO」。当時はその機敏な動きが注目された。今回のバージョンアップでは設計をスルーホールにし、ポゴスティックのようにぴょんぴょん飛び跳ねながら障害物を飛び越える能力を搭載。大学のキャンパス程度の狭い範囲内なら、ジャンプで冒険するのも可能だ。チームはさらに、「SALTO」が自身の体を感じられる技術も装備。自分の感覚を持っているため、ファーストバージョンに比べて動作は格段に良くなっている。
・救助活動ロボットをめざして
当初の「SALTO」はただ単に垂直方向へ跳躍する小型ロボットでしかなかった。今はその場でバウンスしたり、障害物コースをナビゲートしたり、移動目標を追跡したりするといった複雑なタスクを実行できる。「SALTO」はもともと、災害時の救助活動を目的に開発されたもの。最も敏捷な動物を模倣したのもそのためだ。当初の理念は変わることなくチームに息づいており、3年の歳月をかけて機能向上に努めてきた。今後は本格的な捜索救助をめざし、瓦礫を飛び越えられるような技術にも挑んでいくという。
次に世間の前に現れるとき、この小さなロボットはどのように成長しているのか。先が楽しみだ。
SALTO/Berkeley NEWS