・本体を自身で折りたたんで収納
「digit」は最大40ポンド(約18キログラム)の軽量出荷に対応するようになっており、自動運転配達用のバンから荷物を降ろしたり、積んだりすることができる。折りたたみ式で目的地に到着するまで自身の体をコンパクトに収納することが可能。車が目的地へ着くと自ら起き上がり、配達仕事を開始する。舗装道路の上を移動しながら階段を上り、障害物も回避。起伏のある地形を歩き回り、バランスを崩さない。万が一転倒しても、素早く起き上がるようになっている。
本体にはその周囲を検出するためにLIDARと複数のステレオカメラを装備。ロボットが予期しない障害物に遭遇した場合、解決策を講じられるよう車両に画像を送り返すことができる。車両の情報処理が困難なときは、画像をクラウドに中継して他のシステムに支援を依頼する仕組みだ。
・ネットショッピングがもたらすさまざまな負担の軽減が目的
フォードはネットショッピングがもたらす配達業者や地域への負担を考慮し、それに対処する手段を長い間模索していた。そこで考えたのが自社の自動走行車とセットで稼働する配達員ロボット。すでに開発されていた「digit」に着目し、アジリティロボティクスと共同で問題の解決に乗り出した。今後はテストを繰り返し、早い段階で自動走行車配送を実現できるよう努めていくという。digit/FORD MEDIA CENTER