1人乗り用のこの機体からは、乗客は移動中にコックピットビューが楽しめるようだ。
・座席前にはスクリーン1つ
今回披露したAlpha Twoは電動垂直離着陸機(VTOL)でフルスケールのデモ機。自動運転なので操縦席はなく、座席は1つだけ。客がコックピット席に座るようなデザインだ。
しかも操縦桿や機械類などは一切なく、座席前にあるのはスクリーンのみ。視野を遮られることなく、そして操作に気をとられることもなく、乗客は上空からの眺めを楽しむことができそうだ。
ちなみにスクリーンには経路などフライトに関する情報が表示される。
・ドアはハッチスタイル
Alpha Twoの外観はというと、ドアはハッチオープンスタイル。機体は地面から高い位置にあるので、乗降には階段のようなものが必要だ。この点について、Vahanaはソリューションとしてプラットフォームか階段を想定しているとのこと。
また、今回披露されたAlpha Twoは、デモ機としては初めて塗装も施された。
Vahanaは将来、自動運転のVTOLを使って空飛ぶタクシーサービスを展開する計画で、実現すれば客はスマホアプリで乗車を予約して目的地まで素早く移動できるようになる。
少し前まではSF的だった空飛ぶタクシーだが、実際にデモ機の写真を目の当たりにすると、まだしばらく先のこととはいえ、現実のものになろうとしていることを実感できる。
Vahana
(文・Mizoguchi)