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都市騒音を既存防音壁の6倍軽減するブロックをシンガポールの大学が開発

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私たちは毎日、いろいろな音を聞いて生活している。その中には、工事現場の音や飛行機のエンジン音など、耳障りな音もある。

今回シンガポール国立大学研究チームが開発したのは、こういった都市における500ヘルツ以下の低周波数騒音を軽減するブロックだ。

・ さまざまな問題を引き起こす低周波騒音

低周波騒音は遠方まで伝搬し、さまざまな問題を引き起こす。騒音が聞こえなくても、血圧変化やめまい、呼吸困難などの症状を引き起こすこともある。

しかし現在、ほとんどの騒音防御装置は高周波騒音のみを減らす目的でつくられており、低周波騒音に対応していない。

そこで、シンガポール国立大学研究チームは低周波騒音を軽減するブロックを開発した。

・低周波騒音を軽減する小型のカスタマイズ可能ブロック

研究チームが開発した3Dプリントのブロックは、ブロック内の空気腔のサイズと開口部を調整することで、特定の騒音周波数を遮るようにカスタマイズでき、既存の壁構造の一部として簡単に組み込むことができる。

実験では、500ヘルツ以下の低周波騒音を31デシベルまで削減することに成功した。これは、一般的な防音壁より6倍効果的で、製造も安価にできる。

また、研究チームはスマホのマイクを調整して、正確な騒音データ追跡を行うアプリ「Noise Explorer」も開発した。このアプリは、騒音の発生源を特定して騒音軽減を促し、人工知能と組合せて機器監視などにも利用できるという。

現在、研究チームは騒音削減ブロックのさらなる開発と商品化に向けて地元企業と話合いを行っており、建物へのよりよい統合のためにブロックデザインの改善も検討している。これからが大いに期待される。

National University of Singapore

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