学生が参加する内部監査
千葉大学は2004年度に環境マネジメントシステムに関する国際規格ISO14001を取得し、PDCAサイクルにそって環境に配慮した組織運営をしています。毎年1回、取り組み状況を確認する「ISO内部監査」を実施しており、今年で21回目となります。千葉大学では監査への参加も教育の一環として捉えており、「環境ISO学生委員会」に所属する学生が、授業の中で監査の知識と技能を身につけ、実際の監査にも監査員として携わっています。
学生監査員が書類を確認している様子
【2024年度の内部監査】
実施時期:9月25日~27日の3日間
実施場所:西千葉・松戸・柏の葉・亥鼻の4キャンパス
監査対象:研究室や実験室、事務室など計115ヶ所
監査員数 :学生94名、教職員74名 計168名
(学生と教職員が2~4名の監査チームを組み、1チームが複数箇所の監査を実施する。)
監査員資格:学生監査員は環境ISO学生委員会に所属し、「環境マネジメントシステム実習」という授業でISOや監査について学んだ2~3年生の学生。教職員は別途研修を受けた者。
監査内容:内部監査では対象者へのインタビューと文書確認、現場確認を行い、省エネ省資源対策の実施状況や、化学薬品や高圧ガス容器などの管理状況、廃棄物処理法や毒劇物取締法、高圧ガス保安法などの環境関連法規制遵守状況を監査する。
学生の監査への関わり
学生委員会は、監査当日に監査員として教職員と対等な立場で監査にあたる以外にも、内部監査学生統括担当が、内部監査計画書、監査チェックシート、監査報告書の原案を作成したり、内部監査対象研究室の選定作業、学生監査員のシフト作成などを行ったりしています。
【内部監査統括を担当した学生のコメント】
理学部 3年 粟屋日菜、法政経学部 3年 清水陽斗、田中政光、中上春花、矢尾采音
昨年度は2年生だったので当日の監査に参加するのみでしたが、今年度は統括担当として半年以上をかけて準備をしました。初めはわからないことばかりで不安もありましたが、統括・統括補助の5人全員で役割分担しながら進めることができました。委員会全体を動かしたり、様々な関係者の方々と関わったりする中で、貴重な経験ができました。ありがとうございました。
千葉大学環境ISO学生委員会について
千葉大学は、環境マネジメントシステム(EMS)の国際規格であるISO14001を2005年に取得して以来、地域社会に開かれた形でEMSを運用していくことを「環境・エネルギー方針」の柱の1つとして掲げて活動をしています。千葉大学ではEMSを学生主体で運用することを教育の一環としており、2003年に設立された「千葉大学環境ISO学生委員会」が中心となって、学内・地域社会でEMSや様々な環境活動を実施しています。
毎年1~3年生まで約250名が所属し、内部監査員や環境報告書の作成のほか、エネルギー班、紙班、ごみ班、堆肥化班、学内緑化班、構内美化班、学外教育班、環境報告書班、地域交流班など、活動の内容に応じて20ほどの班や担当があり、環境負荷削減の意識啓発活動や、小中学校・幼稚園への環境教育活動、緑化や堆肥化といった活動、エコグッズの作成など、幅広い活動を行っています。
近年ではSDGsの達成を目指して、企業と連携したプロジェクトも複数実施しています。また、2009年にNPO法人格も取得し、NPO法人として企業と協力して里山保全活動を行ったり、地域の学校へ環境出前授業を行ったりしています。
◆公式サイト https://env.chiba-univ.net/index.html
本件に関するお問い合わせ
千葉大学環境ISO事務局
kankyo-iso@office.chiba-u.jp
Tel:043-290-3572
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ