日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:パトリック・ジョンソン、以下「日本イーライリリー」)は、学校法人兵庫医科大学 兵庫医療大学 看護学部看護学科 教授(日本リウマチ看護研究会 会長)神崎 初美先生、京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻健康情報学分野 教授 中山 健夫先生の監修のもと、理解されにくい関節リウマチ患者さんの主観的症状に関するアンメットニーズと患者さんと医師と看護師のコミュニケーションについて理解を深める「関節リウマチ Good DAY 看護師と考えるコミュニケーション ブック」を作成しました。また、「関節リウマチ 協働的意思決定について考えるムービー」も公開しました。
関節リウマチGood DAY看護師と考えるコミュニケーションブック
URL: https://www.lilly.co.jp/goodday2019/communication_book/index.html
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=SahvTckBII0 ]
関節リウマチ 協働的意思決定について考えるムービー
URL: https://www.lilly.co.jp/goodday2019/communication_book/index.html#movie
関節リウマチは、日本での患者数が70~80万人※1と推定されており、仕事や家庭を築くライフステージの重要期にある40代の女性が診断されることも多い疾患です。近年、関節リウマチ治療は大きく進展し、寛解※2を目指し、関節破壊の抑制を介して患者さんの長期予後を改善することができる時代となりました。一方で、2017年7月7日~8月9日に実施の「関節リウマチの主観的症状と医師と患者さんのコミュニケーションに関する患者調査」(調査結果URL:https://news.lilly.co.jp/down2.php?attach_id=300&category=3&page=1&access_id=1762)からは、日常で痛みを感じている患者さんは9割強、倦怠感を感じている患者さんは8割強、こわばりを感じている患者さんは6割強であり、医師から寛解と言われている患者さんであっても、主観的症状が残っている方が多くいらっしゃることが明らかになりました。また、主観的症状は、目に見えないことから伝えることも容易ではなく、医療現場でのコミュニケーションの課題や社会生活における悩みを抱え続けている患者さんがいらっしゃるという現状があります。
「関節リウマチ Good DAY 看護師と考えるコミュニケーション ブック」では、「関節リウマチの主観的症状と医師と患者さんのコミュンケーションに関する患者調査」、および2018年8月23日~9月26日に関節リウマチ診療に関わる看護師を対象に実施した「関節リウマチ診療に関わる看護師と患者さんのコミュンケーションに関する調査」(調査結果URL:https://news.lilly.co.jp/down2.php?attach_id=567&category=12&page=1&access_id=1856)の結果に基づき、主観的症状がリウマチ患者さんにどのような影響を与えているかや、患者さんと医師と看護師のコミュニケーションにおいて、どのような課題があるかをまとめました。さらに、患者さんと医師が、治療法選択の際に、情報を共有しながら、協力して治療に関する意思決定を行う“協働的意思決定(Shared decision making:SDM)”の現状と課題についても取り上げています。また、この冊子では、調査結果を基に、実際に関節リウマチ患者さんが、主観的症状が生活や心理へ与える影響、および症状に関する医療従事者と患者さんのコミュニケーションの現状や課題について話し合い、その内容を絵や言葉で分かりやすく描き起こすことで『見える化』したグラフィックレコード※3をご紹介しています。本冊子を監修した学校法人兵庫医科大学 兵庫医療大学 看護学部看護学科 教授(日本リウマチ看護研究会会長)神崎 初美先生は、以下のように述べています。「看護師は、患者さんの症状や日常生活をよく聞き取り、協働的意思決定を積極的にサポートしていくことが重要です。また、患者さんには、ご自身の治療をサポートするチームとして積極的に看護師に頼っていただきたいと思います」。また、同じく本冊子を監修した京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻健康情報学分野 教授 中山 健夫先生は、「より良い患者ケアの実現には、科学的根拠に基づく医療の知識と、患者さんを尊重したコミュニケーションから知りうる患者さんご自身の価値観を統合した、協働的意思決定の実践が必要です。関節リウマチ患者さんが症状を感じる場面や感じ方は一様には捉えがたく、また日常生活や心理面への影響も大きいことから、患者さんと医療者のコミュニケーションの充実がとても大切です。患者さんご自身やご家族、医師や看護師を含めたチーム医療につながる皆で、患者さんにとっての『良い日(Good DAY)』に向かって、力を合わせていきましょう」と語っています。
※1 : 厚生労働省:リウマチ・アレルギー対策委員会報告書について, 2011,8
※2 : 病気そのものは完全に治癒していないが、症状が一時的、あるいは永続的に軽減、または消失すること
※3 : 会議やミーティング、あるいはカンファレンスやワークショップなど、さまざまな立場の人たちが集まる場所で行われる議論をグラフィックによって可視化することで、より良い対話をもたらし課題解決に導く手法。「関節リウマチ Good DAY コミュニケーションブック」においては、患者さんの話し合いをもとに作成したグラフィックレコードはピンクの枠内に掲載しています。
<小冊子概要>
冊子名 :関節リウマチ Good DAY 看護師と考えるコミュニケーション ブック
作成・発行 :日本イーライリリー株式会社
監修 :学校法人兵庫医科大学 兵庫医療大学 看護学部看護学科 教授 神崎 初美先生
京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻健康情報学分野 教授 中山 健夫先生
仕様 :A4 サイズ/全16ページ
すべてのページをこちらからご覧頂けます
URL:https://www.lilly.co.jp/goodday2019/communication_book/index.html
<コンテンツ>
1.患者さんの主観的症状と医師とのコミュニケーション
2.患者さんと看護師のコミュニケーション
3.看護師と医師のコミュニケーション
4.関節リウマチ診療における協働的意思決定とは?
5.看護師としての協働的意思決定への関わり
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