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Release 人生100年時代、アラフォー世代の漠然とした「不安」を探る『モヤフォー研究所』が「 AI時代における子育て 」に関する調査を実施

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人生100年時代、アラフォー世代の漠然とした「不安」を探る『モヤフォー研究所』が「 AI時代における子育て 」に関する調査を実施

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2030年代はAIに仕事が奪われる? うちの子は “変化に負けない人“になれる?

総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:江幡 哲也、以下「オールアバウト」)は、All Aboutの専門家の知見で100年時代を生き抜く“選択肢”を提示する「モヤフォー研究所」の第3弾として「AI時代における子育て」に関する不安を調べ、調査結果と解説マンガを公開しました。

◆調査結果の解説まんが:https://about.allabout.co.jp/moya40/manga3
◆調査リリース:https://corp.allabout.co.jp/corporate/press/2019/190515_01.html
◆モヤフォー研究所 https://about.allabout.co.jp/moya40

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「 AI時代における子育て 」に関する調査を実施


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テクノロジーの発達による産業構造の変化や、AI(人工知能)によるオートメーション化が進むことで、現代の子供がどんな将来を迎えるのか予測不可能な時代となっています。そこで、小学生の子供を持つアラフォー世代428人に対し、子供の将来への展望を聞いたところ約8割が「子供の将来に不安を感じる」と回答しました。また、2030年代の未来に向けて身につけてほしいスキルは「主体性」「実行力」「創造力」がTOP3に挙げられました。一方で、こうした能力を習得するための対策について、約6割が「何もしていない」と回答しました。

この結果についてAll Aboutガイドは、不確実な世の中で変化に負けず自分の力で人生を切り拓く人を育てるには、子供のうちから「読解力」を身に着けさせ、主体性を育む親子の関わり方が重要。代々受け継いできた価値観や子供との関わり方を見直そうと解説しました。


調査結果のサマリー<AI時代を迎える子供の将来への不安と対策>

■子供の将来に不安を持つ親は約8割。AI時代における”職”の不安を持つ親が多く存在
 2020年の教育改革には6割が期待、施策の認知率も高い結果に

■社会に出るまでに子供に身に着けておいてほしいスキルは「主体性」「実行力」「創造力」

■子供の社会人力を育むための習い事対策は、6割が「特に何もしていない」
 約8割が家庭教育を実施するも、「子供の主体性を重んじる」意向は2割に


調査結果のサマリー<アラフォー世代の子育て>

■アラフォー世代、平日子供と会話するのは母親がメイン
 父親の半数が「15分~1時間未満」、母親は「30分~2時間未満」が半数と会話時間に差

■約9割が子供の“生活面”“しつけ”で悩み有り
 学習面では、成績よりも勉強への「意欲」や「集中力」など学習の過程での悩みが多い

■アラフォー世代は子育てでコミュニケーションを重視!
 約9割が「ほめる」「話をしっかりと聞く」と回答、一方で7割以上の親が子供との会話で指示語を常用

■アラフォー世代の中学受験の学校選び、重視するのは「教育方針への共感度」で約半数
「進路状況」「偏差値」は4割「学校の知名度」は2割と低い結果に


調査結果詳細<AI時代を迎える子供の将来への不安と対策>

■子供の将来に不安を持つ親は約8割。AI時代における”職”の不安を持つ親が多く存在
 2020年の教育改革には6割が期待、施策の認知率も高い結果に

 今後10~20年で雇用者の約47%の仕事が自動化され※1、今の子供たちの65%は大学卒業時に今は存在していない職業に就く※2といった予測が発表されるなど、先の読めない時代に突入している今、小学生の子供を持つアラフォー世代の親428人に対し子育てに関する不安を調査しました。その結果、約8割が「不安を感じている」と回答し、(グラフ1)その要因として最も多かったのは「自分たちの時代とは世の中が大きく変わるから」(約6割)となりました。その他の不安要因としては、「変化を予測することが困難な時代だから」「AIによって仕事が自動化され職業に就けるかわからないから」が約4割となり、時代変化に伴う子供の将来、特に“職”に関する不安を多く持つ親が多いことがわかりました。また、子供の性別毎に結果を見ると、特に差が見られたのは「精神的・金銭的に自立した人になれるか」で、不安を感じる親は男の子の親に多く、女の子の親に比べ1.2倍となりました。(グラフ2)

※1マイケル・オズボーン氏(オックスフォード大学准教授)の予測
※2キャシー・デビットソン(ニューヨーク市立大学大学院センター教授)の予測
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多くの親が子供の将来における不安を感じている中で、子供の教育に関してどのような不安を抱えているのかを聞きました。まず、子供の教育資金に関して尋ねると、約8割が何かしらの不安を抱えていると回答。具体的には、約4割が「いつまでにいくら貯めればよいか不安」と答えたほか、「毎月どれくらい貯めたらよいのか不安」も約3割となり、進路が定まらないなかで教育資金がどの程度あったら良いのか不安になっている現状が明らかとなりました。また、「教育資金の不足」を不安視する人も3割存在し、年々高額になる教育費の不足を心配する声も見られました。(グラフ3)

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 学校教育そのものへの不安については、変化の激しいこれからの社会で活躍できる人材育成を目的に2020年度から段階的に実施される教育改革について、約6割が「期待している」と回答しました。(グラフ4)教育改革で行われる施策については、「プログラミング教育の開始」「センター試験廃止と大学入学試験が変わる」「英語教育」は6割と高い認知率となった一方で、小学校の授業が従来の講義形式から、生徒の主体性を重んじる参加型の授業に変わることを認知している人は3割以下にとどまりました。また、教育改革についての認知度は子供の中学受験の有無で差が見られ、子供の中学受験を検討している親のほうが認知度が全体的に高い傾向となりました。(グラフ5)


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■社会に出るまでに子供に身に着けておいてほしいスキルは「主体性」「実行力」「創造力」

 次に、教育とは別に、社会で働くうえで子供に身に着けてほしいスキルについて尋ねました。その結果、「主体性」「実行力」が6割、「創造力」「柔軟性」も半数以上となりました。(グラフ6)一方、アンケート回答者である親自身(有職者)に対し、自身に不足していると思うスキルを聞いたところ、約半数が「外国語でのコミュニケーション力」と回答し最多となりました。その他には、子供に期待するスキルでも上位にあがった「創造力」や「実行力」も上位にランクインしており、変わりゆく社会において、グローバルで生き抜く言語力とあわせ、業務推進力として「主体性」「実行力」「創造力」が必要であると感じる親世代が多いと推察されます。(グラフ7)

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■子供の社会人力を育むための習い事対策は、6割が「特に何もしていない」
 約8割が家庭教育を実施するも、「子供の主体性を重んじる」意向は2割に

 子供に身に着けてほしい社会人スキルがあると答えた人に、そのスキル育成のためにしていることを尋ねたところ、約3割が「英会話教室へ通わせている」と回答したものの、「特に無い」と回答した人が約6割と最多となりました。(グラフ8)一方、「スキル育成は家庭でできると思う」と回答した人は約8割で、多くの親が社会人スキルを身に着けるためには家庭教育が重要であると考えていることがわかります。実際に家庭で実施していることは「親が積極的に関わる・スキルを教える」と約半数が回答。その具体例をみていくと、「家では英語で会話している」「夫婦が理系なので、プログラミングが家庭で教えている」などが挙げられ、親が得意なことを家庭で教えているケースが多いようです。一方で、家庭でできることとして「自分で考えさせる・行動させる」と回答したのは約2割、「子供と一緒に考える・やってみる」と回答したのは約1割にとどまり、子供の主体性を重んじる関わり方は実施率が低い傾向となりました。(グラフ9)

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調査結果詳細<アラフォー世代の子育て>

■アラフォー世代、平日子供と会話するのは母親がメイン
 父親の半数が「15分~1時間未満」、母親の半数が「30分~2時間未満」と会話時間に差

 子供の将来のために、家庭教育が重要であると回答した親世代が多いことから、より詳しくアラフォー世代の子育ての現状を尋ねました。まず、子供とのコミュニケーションについて親の性別に結果をみると、子供との会話が1時間未満であると回答した人は父親で半数を占めるのに対し、母親は約2割にとどまりました。このことからアラフォー世代の小学生を持つ親において、平日に子供と多くの時間を過ごし、子供と長い時間会話をするのは母親であることが明らかになりました。(グラフ10、11)


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■約9割の親が子供の”生活面”や“しつけ”で悩み有り
 学習面では、成績よりも勉強への「意欲」や「集中力」など学習の過程での悩みが多い


 次に、現代のアラフォー世代の親が抱える子供に関する不安や悩みを、「教育」「しつけ」「生活」「学習」4つのカテゴリ、47項目から聞いたところ、「生活」「しつけ」での悩みが最も多く9割となりました。(グラフ12)
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子供の性別毎の悩みを項目別に見ていくと、1位は共通して「子供の身の回りの整理整頓」(約半数)となりましたが、2位以下では男子は「集中力が続かない」「テレビやゲームとの付き合い方」となったほか、女子は「子供の性格や態度」「しかり方」が上位にランクインし、子供の性別で差が見られました。また、男女ともに学習面では、「集中力が続かない」「勉強に対する意欲が低い」「ケアレスミスが多い」といった項目がランクインし、成績よりも学習の過程で子供の勉強に対する意欲や集中力の欠如に悩むことが多いいと推察されます。(グラフ13)

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■アラフォー世代は子育てでコミュニケーションを重視!
 約9割が「ほめる」「話をしっかりと聞く」と回答、一方で、7割以上の親が子供との会話で指示語を常用

 アラフォー世代が子育てで重視していることを聞いたところ、「良くできたらほめる」が最も多く約9割となりました。次いで「子供の話はしっかりと聞く」「親子で会話する機会を多くつくる」となり、多くの親が親子の会話を重視する子育てを実践していることが明らかとなりました。また、親子で会話はするものの「家族で話し合う機会をつくる」こと、「学習計画を自分で立てさせる」ことに関しては約6割となり、その他の項目と比較し、やや低い傾向になりました。(グラフ14)

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 次に、専門家から監修をうけリストアップした、子供の教育に関するよくある間違った考え方、思い込みについて、現在のアラフォー世代がどのように考えているかを調査しました。その結果、「国語力向上には読書」「どんなことでもほめる」について、「そう思う」と回答した人は約8割と共感度が高い一方で、「大学の費用が足りなければ奨学金をもらえばいい」「大学は偏差値で選ぶべき」に関しては共感を示した人は約4割以下にとどまりました。また、「子供には親がしっかり指示をしないと伝わらない」については、約7割が共感できるとし、教育に関してはある程度親が指示することが必要であると考える親が多いと推察されます。(グラフ15)一方で、子供の主体性を育むうえでは指示形よりも質問形を使い子供の主体性を引き出すことが望ましいという専門家の解説をうけ、実際にアラフォー世代が日ごろ子供に対し、どのような声掛けをしているか、指示形、質問形を混ぜた選択肢の中から常用する声掛けを選択してもらい調査しました。その結果、上位には「寝なさい」「勉強しなさい」などの指示語がランクインし、約7割以上がこれらの指示形の言葉を常用していることがわかりました。(グラフ16)


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■アラフォー世代の中学受験の学校選び、重視するのは「教育方針への共感度」で約半数
 「進路状況」「偏差値」は4割「学校の知名度」は2割と低い結果に

 最後に、アラフォー世代が重視する学校選びについて調べました。「子供に中学受験をさせる」と回答した親228名に、中学受験での学校選びのポイントを伺ったところ、「学校の教育方針」「通学時間」が約半数となりました。一方で、アラフォー世代が子供のころに学校選びにおいて基準とされていた「進路状況」「偏差値」について、重視すると回答した人は4割、「学校の知名度」は2割とにとどまり、ほかの項目と比較し低い結果となりました。また、新たな教育のキーワードとなる「グローバル教育」「主体的な学び」「ICT教育」「海外留学」についても注視度は3割以下とやや低い結果となりました。(グラフ17)

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All Aboutガイドによる解説(抜粋)※詳細は調査リリースページをご覧ください


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「偏差値による価値観」がすでに時代遅れ。子供のうちに身に着けたいのは「読解力」

All About「受験」ガイド 宮本 毅(みやもと たけし)
中学受験の常識に鋭く切り込む熱血塾講師
算数・国語・理科・社会の4科目すべてを指導する塾講師。
生徒のやる気を引き出し、自立学習のさらに先にある「自発学習」を目指す。

■想像を超えた未来に向けて「読解力」を磨いてほしい
「自動運転」「AIとビックデータでの医療診断」など、世界は我々の想像を超えて、加速度的に進化し続けています。子供達は将来、さらに進んだ世界で生き抜いていかねばなりません。また、2020年度より戦後最大の教育改革も実施されますが、過去「ゆとり教育」も20年を経て大きな方向転換をしたことを鑑みると、求められる真の力とはどんな教育行政、どんな社会であっても通用するものでなくてはならず、それこそが「読解力」です。ここでいう読解力とは、ただ単に「文章を読み解く力」というだけではなく、他者の発する言葉や他者の行動を読み解く力、ひいては社会のニーズや変化を読み解く力をも含みます。なぜこの力が必要なのかというと、読解力はAIが苦手とする能力の一つだからです。一方で、国際機関(OECD)の生徒の学習到達度調査(PISA)では「文章を理解し、自分の考えに生かすことが苦手」など、現代の日本の子供における読解力の課題が浮き彫りになっています。読解力は小さいうちから本を読むことで鍛えられるのはもちろんのこと、他者との関わり合いや困難を乗り越えた経験から育まれるものとなるため、親が先回りして子供を守るのではなく、子供に我慢すれば乗り越えられる「小さな困難」を日頃からきちんと与えることが家庭教育において必要であると考えます。

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子供への伝え方に気を配ることでも、その子に培われる主体性は大きく違ってくる

All About「子育て」ガイド 長岡 真意子 (ながおか まいこ)
子供の主体性が育ち、親が楽になる知恵を提供する、子育ち研究家
大学講師から幼児教室主宰まで、幅広い年齢と文化背景を持つ乳幼児から青年までの育ちを20年間指導。国内外1,000以上の文献に基づく子育てコラムの執筆多数。

■これからの時代の変化に負けない、子供の主体性を育むには?
AIや多様な価値観に囲まれるこれからの世界では、指示されることをこなすだけではなく、より主体的に考え、判断し、行動する力、そして問題を提示されるのを待つのではなく、自ら問題を見出し、多角的に考え、解決する力が必要となります。今回の調査では、多くの家庭で「良くできたらほめる」子育てを実践されていることが分かりました。ほめることに関して気を付けたいポイントは、例えば「100点をとって賢いね!」と良くできた結果をほめるより、「ゲームをする時間を減らして勉強頑張ったね。おめでとう!」と過程の努力を認めてあげると、子供はより自主的に頑張るようになるといわれています。また、調査でも7割が「よくできたら褒美をあげる」と回答していますが、褒美をあげることで自発的に読書を楽しんでいた子が、褒美をもらえるから本を読むとなってしまうなど、その子の内発的動機を損なわないようにすることも気を付けたいポイントです。
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アラフォー世代の教育費の貯め方は老後費用のバランスをとることが必須

All About「貯蓄」ガイド 西山 美紀(にしやま みき)
うるおいのある毎日のためのお金の使い方・貯め方を伝授
FP・コラムニスト。女性の生き方、出産・子育て、共働き、日々の暮らしとそれにまつわるマネーをテーマに『Oggi』『LEE』『ミモレ』『日経DUAL』等の女性誌、WEB等で取材執筆・連載多数。


■アラフォー世代の教育費のポイント
共働き家庭が増えたこと、子供・孫の数が減ったこと(6ポケット=父母+双方祖父母という財力アップ)、今後見通しが立たない時代の不安から子供の教育への積極的な投資をする傾向、という3点から、高い教育費をかける家庭は増えていると感じます。事実、私立中受験者の割合も増えていますし、中学受験の通塾も低年齢からスタートされています。グローバル時代を生きていくために、ホームステイや留学を考えるご家庭も多いでしょう。また、SNS時代となり他の家庭でどこに教育費をかけているのかがわかるようになりました。ただし、いたずらに情報に踊らされ、我が家の家庭方針とズレた教育費を使ってしまうことには要注意。昔に比べて晩婚・晩産化していることと、もらえる年金が昔よりは減っているので、アラフォー世代は自分たちの老後費用の準備も必要。教育費に使いすぎると老後費用が不足するため、バランスをとっていくのが、今の時代を生きるアラフォーの教育費のポイントです。


調査概要

・対象エリア :一都三県(東京、神奈川県、千葉、埼玉)
・対象者条件 :35~49歳
・サンプル数 :計428名(男性:216名、女性212名)
・調査手法  :インターネット調査
・調査期間  :2019年2月21日~2月28日


オールアバウトについて URL:http://corp.allabout.co.jp/

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