棚に並べられた靴箱を直接ピックする移動マニピュレータ
最先端ロボットにより効率的な社会の実現を目指す東京ロボティクス株式会社(東京都文京区、代表取締役:坂本義弘)は、物流施設向けのソリューションとして、移動マニピュレータを用いて棚からカゴ車等へ商品を無人搬送する「Torobo GTC」の提供を開始しました。
※GTCはGoods-to-Cage Trolley、Goods-to-Cart、Goods-to-Conveyorなどの略
物流施設向けのピッキング支援システムの多くはGTP(Goods-to-Person)と呼ばれ、ピッキングステーションの設置と、そこにおける作業者による商品受け取りを前提としています。そのため、省人化が不十分という課題がありました。
本ソリューションでは商品の運搬先をカゴ車等にすることにより、人手の介在をなくし、さらなる人件費の削減と24時間の無人運用を可能にしています。また、商品の直接ピッキングによる棚上の稠密な配置と、約3.9メートルの高さまでのリーチを可能にすることで、高い保管効率も実現しています。その他、ロボット1台あたり60pcs/h前後のスループットが出せる点や、既存の棚を転用することで初期費用を抑えられる点、逐次導入によるスモールスタート、お客様環境へのカスタマイズなど、いくつものメリットがあります。
最初のソリューションとしては、箱類(特に靴箱)のピッキングにフォーカスしていますが、順次バリエーションを増やしていく予定です。
<概要>
お客様のWMS(Warehouse Management System)と連携し、ロボットが自動的に以下の作業を実施します。
1.商品補充:商品をカゴ車等から取り出し棚に格納
・作業者は入荷・検品済の商品が入ったカゴ車を所定の位置に設置します。
・ロボットは商品をカゴ車からピックした後、運搬し、棚に補充します。
2.商品出荷:商品を棚から取り出しカゴ車等に格納
・ロボットは指定された出荷単位/バッチ単位に商品をカゴ車に振り分けて積載します。
・ピックが完了したカゴ車は作業者が次の工程に運びます。
3.棚卸し
・定期棚卸しや循環棚卸しなど、ご要望に応じて対応いたします。
<デモ動画>
Torobo GTCを用いた靴箱ピッキングのデモ動画です(フリーロケ)。
[動画1: https://www.youtube.com/watch?v=oujW6DFtxg8 ]
以下は主に固定ロケを想定した奥行き方向に複数段靴箱がある場合の動作になります。
[動画2: https://www.youtube.com/watch?v=GQo8HHB_plA ]
<特徴と利点>
1.カゴ車等を介した棚入れ・出荷ピック
→ 利点:人件費の削減、ピッキングステーションが不要
2.商品の直接ピック
→ 利点:棚上の稠密な配置による高い保管効率
3.出荷単位またはバッチ単位ごとに振り分けてカゴ車等に積載
→ 利点:後段でのソートを極力削減
4.高いスループット(ロボットの最大走行速度3m/sで1台あたり60pcs/h前後をピック)
→ 利点:少ないロボット台数で高い生産性を実現
5.コンパクトな足回り(棚間の通路幅:850~900mm、小さな旋回半径)
→ 利点:高い保管効率
6.高さ約3.9mの棚の活用
→ 利点:高い保管効率
7.お客様が保有する既存棚の使用も可能
→ 利点:初期費用を削減
8.自動棚卸しの実施(定期棚卸し、循環棚卸し)
→ 利点:人件費の削減
9.バッテリー交換ステーションの導入(バッテリーの充電時間を削減)
→ 利点:ロボット1台あたりの生産性向上
10.ロボットやソフトウェアが全て内製のためカスタマイズが可能
→利点:お客様の環境に最適化
<ロボットタイプ>
現在、ロボットとして、高さ3.9mリーチタイプ(TG-L)と高さ2.6mリーチタイプ(TG-S)の2種類を提供していますが、お客様の環境に応じてカスタマイズが可能です。
<ハンドリング対象>
まずは以下のような箱類にフォーカスしています。
・靴箱
・箱入れされた家電
・箱入れされた工業部品
・カートン全般
今後、箱類以外の物品を扱うことも検討していきます。
<運用例>
例えば次のような運用が考えられます(※以下に限るものではありません)。
●入荷~補充
・(夕方)入荷・検品した商品を作業者がカゴ車に入れ、GTCエリアの所定の場所に配置
・(夜間)ロボットが入荷用カゴ車から商品をピックし、棚入れ
●注文~出荷
・(前日)注文受け付け
・(夜間)ロボットが棚から商品をピックし、出荷用カゴ車に出荷単位/バッチ単位で格納
・(翌朝)作業者が出荷用カゴ車をGTCエリアから引取り、後工程へ運搬
※日中も同様に入荷~補充~出荷を繰り返す
詳細・お問い合わせは以下のボタンから!(Webサイトにリンク)
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