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気になる予定をスマホ・PCへ無料自動配信「Calepo」社長インタビュー

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calepo『スケジュールの自動配信』。この、あまりまだスタンダードアプリとして認識されていないジャンルに、新しい台風の目となりそうなアプリが、2014年1月6日から配信される。

「Calepo」は、スポーツ大会の開催日・本の発売日・ファッションセールの期間・資格の試験日など、社会に溢れる様々な予定情報を統合的に配信する無料のポータルサイト。気になる条件で予定情報を検索し、スマホやPCのスケジュールアプリに自動で取り込むことができる。

このアプリで初めてモバイルテクノロジーに参加するスタートアップ会社、カレポ代表取締役の山田洋志氏に話を聞いた。

Q これまでの社長の経歴を含めて、「Calepo」を制作するに至ったきっかけを教えてください。
「カレポは2013年8月に設立したばかりのスタートアップ企業です。

私自身は慶應義塾大学経済学部を卒業後、IT企業での開発・管理職・営業職、1年間で57か国を渡り歩く世界一周などを経験。その後、独立を決意し、現在は株式会社ガッコム取締役、NPO法人ダイバーシティワールド理事を兼任しながら、弊社の代表取締役を務めています。

これまでの経験は様々な場面でカレポの制作に役立っていますが、実は『きっかけ』は経歴とは全く関係ありません(笑)

私は漫画が好きで、何種類も買っています。でも新刊の発売日がわからなくなってしまうんですよ。メール通知サービスなども利用してみましたが、事前のお知らせなので結局忘れてしまう。

『自分でスケジュール登録するのは面倒だし、勝手にスケジュール登録までしてくれたらいいのに』そう思ったのがきっかけでした。それなら、そういう仕組みを作ればいいんじゃないかと。

『Calepo』なら、好きな作家名で検索して1クリックするだけで、簡単にそれが実現できます。

Q.社長の趣味から出発した会社なのですね!カレポを制作するにあたって、苦労した点は何ですか?
「苦労『した』というか、今でも考え続けているんですが・・・『Calepo』をわかりやすく使ってもらうにはどうしたらいいか、というところですね。『カレンダーを配信する』というサービスがあまり世の中に広まっていないので、どんな画面ならわかりやすいのか、どんな機能なら使いやすいのか、ということには本当に苦労しています。

『この機能は必要か?』とか、スタッフ同士で言い合ったこともありますし。私が必要だと思っても、それがあるとどう便利なのかをなかなかわかってもらえない。でもスタッフにわかってもらえないということは、ユーザーはもっとわからないはずですから。機能を精査し、提供する機能は配置場所を検討したりイラスト入りで説明を書いたり、いろいろ工夫しました。」

Q. アプリ業界ではiPhoneで話題のアプリがAndroid携帯で使えなかったり、リリースが大幅に遅れたりします。『Calepo』はどのようなシステムを使っていますか?
「『Calepo』」は、iPhoneカレンダーやGoogleカレンダーなど、多くのスケジュールアプリケーションが対応する『iCal形式』でカレンダーの配信を行っています。そのため、iPhone/Androidなどスマホの機種に関わらず利用できます。

例えばワールドカップ本大会、日本代表戦は応援したいですよね。ネットで調べれば日程も時間もわかるけど、それをわざわざスケジュール登録するのは面倒・・・といった場合に、『Calepo』を使うと便利なんです。ホームページにアクセスして、

1.スポーツカテゴリの中から「ワールドカップ 日本代表」という条件で検索

2.「カレポート」ボタンを押す

とたったこれだけで、自分のiPhoneカレンダー/Googleカレンダーなどに日本代表戦を取り込めます。

一度「カレポート」しておけば、それ以降に新しく追加された情報も自動的に配信されます。ですので、日本代表が決勝トーナメントに進んだら、自動的にその日程も自分のカレンダーで確認できるようになるわけです。」

Q.様々な趣味をお持ちの方の情報収集には、自動配信は一度使うと便利で手放せませんね。今後は「こんなジャンルのスケジュールが欲しい」というユーザーの方の意見が重要になってきそうです。このようなユーザーの声を集めて、反映して、スケジュールを増やしていく予定はありますか?
「もちろん、ユーザーのニーズに合わせてカレンダーを追加していきます。大手の企業とも連携して、発売日やセール情報、イベント開催情報等、様々なカレンダーを増やしていきたいと思っています。

また、私たちがカレンダーを発信するだけではなく、ユーザーがカレンダーの発信者になれるような機能も提供します。お店のお得情報を店側が定期的に配信し、地元のお得意様が自分のスケジュールでそれを確認する。そんな形も『Calepo』の想定する使い方の1つです。

『Calepo』は、地域のお祭りからオリンピックまで、あらゆるカレンダーを共有できる場を目指しています。」

Q.2014年1月6日のサービス開始後の機能拡張の予定や、新しいサービス開始の予定などは?
「2014年2月中にはバージョンアップを予定しています。(中略)ユーザーがカレンダーを発信できる機能の追加です。他にも、カレンダーへの『評価・コメント機能』、カレンダーを取り込むための検索条件をまとめて管理できる『マイリスト機能』など、ユーザー参加型で利用できる機能を中心に、さらに便利な『Calepo』へと進化する予定です。

今はまだ明かせませんが、その後も便利な機能を随時追加していきますので、是非多くの方に利用してもらえると嬉しいです。」

登録情報が増えれば、自分のカレンダーに随時あこがれのアーティストのコンサート情報や、TOEICの試験日も更新され、「知っていたら行ったのに、買ったのに、やったのに」という後悔がなくなるこのアプリ。

まだ一般的でない『カレンダーを配信する』というサービスに目を付けたスタートアップ企業。イラスト入りで親しみやすいウェブサイトのデザインと共に、これからのスケジュールアプリのスタンダードになりそうな予感。

「Calepo」

 (Writer: Saera Jin)

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