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Mobile 食品をスキャンするとアレルゲン成分を検出する「TellSpec」 摂取カロリーも算出

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食品をスキャンするとアレルゲン成分を検出する「TellSpec」 摂取カロリーも算出

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TellSpec2「TellSpec」の開発者Isabel Hoffmann氏の娘は、ある時に引越しして以後、原因不明のじんましんや低血圧、体の震えなど、さまざまな慢性的な疾患に苦しめられていたという。いろいろな医者をめぐり、やっと特定されたその原因は、寝室周りのカビだった。そこでHoffmann氏は、自分の娘と同じようにアレルギーの原因がわからず苦しんでいる人たちの力になるために、「TellSpec」という分光計ツールの開発を志したという。

数学的思考をもったスマートな独自のアルゴリズムを搭載していて、このツールを使って食品をスキャンすると、グルテンの有無、ダイオキシンを含んでいないかなど、その食品がどんな構成物でできているのか検出したり、壁に当てて菌類の有無を調べたり、あるいは空気をチェックして汚染がないかどうか検知するという、夢のようなアイテムである。「TellSpec」の本体からは低出力のレーザーが発せられ、それを食品に当てると、低出力の光子が検出される。それぞれの物質の波長ごとに分類されて、検出データによって、食品が内包している化学成分を個別に特定することができるという仕組みだ。

スキャンした対象がどんな成分で構成されているのか判別されると、そのデータは専用アプリを通じて、ユーザーのスマートフォンに表示される。ある食品を食べると不調が出るという人は、食品をスキャンした後、不調の症状を入力すると、「TellSpec」が原因となる可能性のある成分を提示してくれる。乳糖やアスパルテームに対するアレルギーなど、今まで気づけなかったアレルギーに気づく機会を与えてくれ、医者への受診を促してくれるというわけだ。さらに、スキャンした食品のグラムあたりのカロリーを測定する機能ももっているので、食事のおよその全体ボリュームを算出することも可能だという。

「TellSpec」では将来的に、世界の食品に関する情報データベースとして機能することを目指していて、リアルタイムのデータを集束させ、潜在的な疫病発生をいち早く発見し、防ぐことに貢献したい考えだという。個人がスマートフォンという手元にあるデバイスを使って、身体の健康に関わる“目に見えないが価値ある情報”を把握できるようになることは、私たちの生活に大きな貢献をしてくれるはずだ。

TellSpec

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