iPhoneやiPod touch専用のルーターを使うと端末の通信が月500メガバイトを上限に無料になるという画期的なプランを打ち出し、注目を浴びた米国インターネットプロバイダーのベンチャー企業「FreedomPop」。このほど新たに500万ドルの資金を調達し、この資金をもとに無料モバイルプランを早ければ今夏にも展開する。Android携帯を対象にしたこの新プランでは、無料通話が月200分、テキストは無制限で利用できるというものだ。ユーザーにとっては使い勝手のいい選択肢が増えるのは朗報だが、通信キャリアにとっては大打撃となるかもしれない。

Skypeの開発者が手掛けたことから、「FreedomPop」は2011年の創業当初から世間の耳目を集めてきた。もちろん通信無料というサービス内容も社会を驚かせるのに十分だった。そして、さらにそのサービスを進化させたのが、この夏にも導入しようとしているフリーミアムプランだ。4Gのデータ通信が500メガバイトまで無料利用できるのは既存のサービスと変わらないが、200分の無料通話と無制限のメッセージサービスが加わったのは大きい。追加のデータ通信代も「低額」としており、さらにFreedomPopユーザー同士の通話は無料になる。

2012年10月からサービスを展開しているFreedomPopは、専用のルーターを購入する以外には一切コストがかからないというのが売りだ（もちろん上限を超えた通信は有料）。各社がしのぎを削る通信業界にあって、今回の新サービスも大きな話題になりそうだ。

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