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Start Up 店のバリアフリー情報をクラウドソースで展開する「AXS Map」、身障者の使いやすさを5段階評価

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店のバリアフリー情報をクラウドソースで展開する「AXS Map」、身障者の使いやすさを5段階評価

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AXS MAP道路や公共の施設などは少しずつバリアフリー化が進められつつあるが、しかし街中にはまだ段差や階段といった“バリア”が多く存在する。ちょっとした段差でも身体が不自由な人にとって、あるかないかは大きな問題だ。そうした現実を踏まえ、レストランや小売店が車いすなどで利用できるかどうかといった情報を集めたマップ「AXS Map」が身障者によって米国で立ち上げられた。

AXS Map のプラットフォームはGoogle MapsとGoogle PlacesのAPI(プログラミングインターフェース)を使って、身障者のアクセスに焦点を当てている。飲食店などローカルなお店の出入口やトイレなどを5段階で評価していて、情報はユーザーから募るクラウドソーシング形式。よって、Foursquareのように、ユーザーのコメントや評価が増えるほど、使い勝手はよくなる仕組みだ。

このプラットフォームを立ち上げた映画プロデューサーのDaSilva氏は2006年に硬化症と診断された。住んでいる街、米国ニューヨーク市のブルックリンを電動スクーターで移動するようになって苦い経験を重ね、そして他の身障者もきっと同様の問題を抱えているに違いないと思い至った。そうして誕生したのがAXS Mapだ。

AXS MapはPC、モバイル両方で利用できる。レストラン、ショッピング、金融機関、宗教施設などとカテゴリーで調べられるほか、キーワードや郵便番号などでも検索できるようになっている。しかし、まだスタートから日が浅いため評価がない店も多く、サイトではユーザーにレビューを呼びかけている。現在、カバーエリアはニューヨークとサンフランシスコのみとなっているが、このシステムはGoogleを活用しているので誰でも参加可能となっている。米国に限らず同様のサービスが世界中で展開され、身障者の社会参加をより促すきっかけになってほしいものだ。

AXS Map

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