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海のごみを自動収集する「Ocean Cleanups」の海洋自動清掃システムが2018年から太平洋で作業開始

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オーシャン・クリーンアップ基金が開発している海洋自動清掃システム米ジョージア大学の研究結果によると、海に流出したプラスチック廃棄量は、2010年時点で、年間480万トンから1,270万トンの規模と推計。

従来、海洋では、船と網による清掃作業が行われてきたが、膨大な時間とコストを要することが課題となっていた。

・巨大なフェンスでプラスチックゴミを“待ち伏せ回収”


2017年5月に開催された記者会見の様子オランダの財団「The Ocean Cleanup Foundation(オーシャン・クリーンアップ基金)」では、海に大きな“フェンス”を張り、風や海流に乗って移動するプラスチック廃棄物を“待ち伏せ”して回収する海洋自動清掃システムの開発に取り組んでいる。

この海洋自動清掃システムは長さ1〜2キロメートルのU字型フェンスで、1センチ程度のプラスチックから数十メートルの漁網まで、廃棄物をくまなく捕らえられるのが特徴。

海洋を漂流するプラスチック廃棄物をU字型アームでとり囲みながら、風や海流に乗って回収ポイントまでゆっくり移動し、回収ポイントで船に収集させる流れだ。

プラスチック廃棄物の回収や運搬は海流に依存しているため、外部からのエネルギーが必要なく、照明や自動船舶識別装置などに必要な電力は太陽光でまかなう仕組みとなっている。

・2018年から北太平洋で回収作業をスタート


「The Ocean Cleanup Foundation」では、2017年末までに米国西海岸で実証テストを行ったのち、とりわけ海洋ゴミが多い海域とされる北太平洋中央部の“太平洋ゴミベルト”において、2018年からプラスチック廃棄物の回収作業を開始する。

“太平洋ゴミベルト”での回収作業は5年以内に完了できる見通しで、これが完了次第、インド洋、北大西洋、南大西洋、南太平洋での回収作業に着手していく方針だ。

The Ocean Cleanup Foundation

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