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食品廃棄物の“卵殻とトマト皮”製のタイヤゴム補強剤!従来の石油由来品に比べ、圧倒的に環境に優しい

tomatoeggrubber今、ちょうど開催中(2017年3月9~19日まで)の国際モーターショー“Geneva Motor Show”。それにちなんで、自動車関連のトピックを取り上げよう。

普通、自動車タイヤの成分のうち、約30%がカーボンブラック製で、これがゴムに耐久性を加えている。ただ、カーボンブラックは石油由来の成分で、環境に優しいとはいえず、廃棄物問題の一因ともなっている。

・卵の殻とトマトの皮を使った新素材!

オハイオ州立大学のKatrina Cornish氏らの研究チームが取り組みを続けているのが、より環境に優しい代替物の開発である。なんとそれは、卵の殻とトマトの皮を使った新素材だという。

食品産業廃棄物から集めた卵の殻とトマトの皮は、乾かして細かくパウダー状にする。このパウダーをゴムに加えると、ゴムの耐久性を強化し、同時にフレキシブルな性質も残せるというのだ。

・ゴムの強度を上げつつ、フレキシブルな性質も保つ

ゴムの強化に用いられる他素材の多くは、ゴムのフレキシブル性を損なうというから、とても優れた素材といえる。多孔性の卵殻の粒子は、広い表面を持っており、ゴムとの接触性も良好。

tomatoeggrubber2一方、トマト皮の分子は、高温下でも非常に高い安定性を誇り、丈夫な繊維質を含んでいるのが大きなアドバンテージ。

・FordやHeinzでも研究が進められている

この新素材は、世界的車メーカーFordと、世界最王手のケチャップメーカーHeinzによる共同研究でも使用されており、車の内装部分の製造に活用されている。

また、Tuskegee Universityの研究チームでは、フレキシブルなバイオプラスチックの製造に用いているという。

・食品廃棄物、ゴミ埋め立て問題に寄与

食品廃棄物から生成されるこの新素材は、環境にもやさしく、ゴミの埋め立て問題解消にも貢献するはず。

ただ、色が赤茶色で、ちょっとタイヤらしくなく、あまり発色がキレイではないため、チームでは黒色の媒体を付加する研究も進めているとのことだ。

Ohio State University

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