美術館やギャラリーで絵画を眺めるのが好き、という人にうってつけのアプリが5月にもリリースされる。
現在、アムステルダム国立美術館(オランダ)やウォレス・コレクション(イギリス)などと連携して準備を進めている「Smartify」。なんと、スマホのカメラでとらえた絵画について、解説してくれるというものだ。
・絵画の背景も知りたい人に
多くの美術館などでは、展示されている絵画の下に作家の名前や描かれた年代などの表示がある。
しかし特別展でもなければ、情報はただそれだけの場合がほとんど。描かれた背景などもっと詳しく知りたければ音声ガイドを聴くか、スタッフによるガイドツアーに頼るしかない。
そうではなく、美術に詳しくない人でも気軽に絵画のことを掘り下げて知る方策はないか。そうした視点で Smartifyは開発された。
・画像認識技術で絵画を特定
音楽を聞かせると曲のタイトルなどがわかるアプリShazamがあるが、 Smartifyはまさにその絵画版となる。
アプリを立ち上げスマホのカメラで絵画をうつすと、画像認識と拡張現実(AR)の技術でそれが何の絵かを特定する。そして、いつごろ、どこで描かれたのか、どんな特徴があるのかといったことを解説してくれるのだ。
現在、このアプリは5月リリースに向けて準備中。前述の2つの美術館に収蔵されている全作品に加え、ルーブル美術館(フランス)とメトロポリタン美術館(アメリカ)の一部の作品にも対応する見込み。
美術館巡りが楽しくなりそうなこのアプリ、欲をいえば解説言語を英語以外にも広げてほしい。