では、これらと同様に、メロディーや楽曲を人工知能で自動的に生成できるとしたらどうだろう。
・人工知能を活用し、オリジナル音楽を自動で生成
ドリュー・シルバースタイン氏ら作曲家3名がニューヨークで2015年に創設した「Amper Music」は、著作権フリーのオリジナル音楽をオンデマンドで自動生成できる人工知能の開発に取り組んできた。
この人工知能を使えば、生成したい音楽のジャンルやスタイル、長さを設定するだけで、作曲の知識や経験の有無を問わず、誰でも作曲が可能。
ユーザーは、テンポを変えたり、楽器を追加したり、ベース音を調整したりと、自動で生成された音楽を好みに応じて編集することもできる。
この人工知能を使った自動作曲ソリューションは、現在、ベータ版としてリリースされている。
・人工知能とヒトとのコラボレーションによる新しい音楽創作
人工知能を音楽製作の分野に応用する事例としては、グーグルが2016年6月に専門リサーチプロジェクト「Magenta」を創設しているほか、英ケンブリッジ大学から生まれた「Jukedeck」なども知られている。
作曲においても、ヒトだけが有する創造力と人工知能というテクノロジーのコラボレーションによって、新しい創作のかたちが生まれていきそうだ。
Amper Music