・インスリンの記録デバイス「Insulog」
糖尿病患者は、注入したインスリンの量、時間、血糖値なども逐一記録しておく必要がある。これは実に悩ましい問題であり、記録ミスなどちょっとした間違いが致命的な結果をもたらしかねない。
現在開発中のデバイス「Insulog」は、そうした煩わしい記録を自動的に行ってくれるという優れもの。使い捨てのインスリンペンにはめ込むことで、過去のデータが表示される。また、iOSとAndroid双方のスマホアプリとも連携しており、情報の記録・保存にも便利だ。
・イスラエルのスタートアップが開発
イスラエルに本拠を置くInsulogのCEO、Menash Michael自身も30年来の糖尿病患者だ。インスリンの摂取量には最大限の注意を払っていたにもかかわらず、あるとき誤って通常の倍量を摂取してしまい危機的な状況に陥った経験から、同社の設立を決意した。
このデバイスは、いつどれだけの量の注射を行ったかをセンサーが検知する。Bluetoothを通して自動的にデータがアプリへアップロードされ、ユーザーは関連データを取得することができる。充電はマイクロUSBを介して2時間足らず、バッテリー寿命は5~6日とのこと。まさに、Menash自身が最も必要としているデバイスといえる。
・クラウドファンディング実施中!
現在、INDIEGOGOにてクラウドファンディング実施中。目標金額は4万ドル(約470万円)だ。これまで逐一手作業で記録しておくしかなかった煩わしい作業を自動でやってくれる。糖尿病患者には実にありがたいデバイスである。
販売予定価格は199ドル(約2万3000円)だが、今支援を行えば109ドル(約1万3000円)で入手可能となる。発送は来年7月以降の見込みだ。
Insulog
Insulog - The Smart Snap-on Insulin Tracker