そこで米国のスタートアップが医師の協力のもとに開発したのは、心拍変動をトレーニングすることでストレス回復力を高めるウェアラブルガジェット「Lief」だ。
・ストレスを早期にキャッチ
Liefは胸に直接つけて使用する。内蔵するセンサーが心拍や呼吸の速さなどをモニターするというもの。
しかし単に心拍をチェックするのではなく、Liefが重視しているのは心拍変動。息を吸うと鼓動が早くなり、息を吐き出すときは鼓動が遅くなるという変化のことだ。
この心拍変動が、ストレスを強く感じているときは緊張で心拍が早い状態が続くため、低くなるのだという。
・呼吸で心拍変動がアップ
つまり、心拍変動はストレスの指標となるのだが、Liefでは心拍変動が低くなったら、振動でユーザーに適切な呼吸を指南する。
具体的には、振動に合わせて息を吐き出すというエクササイズ。これを3分間続けることで心拍変動が平均140%増え、結果としてストレス回復力が鍛えられ、集中力も高まるのだという。
・アスリートも利用するメソッド
呼吸だけで本当にストレスに強くなるのか、と疑問に思う人もいるかもしれないが、米国ではアスリートが心拍変動トレーニングを取り入れるなど、その効用については認知が広まりつつあるのだという。
また、Liefの開発にはスタンフォード大学やカルフォルニア大学サンフランシスコ校の医師らも協力している。
仕事や人間関係などでストレスを抱える人が少なくない現代を反映して、LiefはクラウドファンディングサイトKickstarterですでに目標額を超える資金を集めている。
現在、179ドル(約2万円)の出資で入手でき、日本へもプラス20ドル(約2300円)で発送してくれる。出資は1月11日まで受け付けるので、日々ストレスを感じている人はチェックしてみてはどうだろうか。
Lief/Kickstarter
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