これさえあれば、食品表示を読み取ったり、横断歩道を渡ったり、あるいは友達とコミュニケーションをとったりする時、もはや不便を感じることはないだろう。
・スイスのスタートアップが開発
「Horus」は視覚障害者の自立した生活をサポートすることを目的に、人工知能やデータ科学に特化したスイスのスターアップEyraが開発。
イタリアの視覚障害者協会との連携を通じてそのトライアル版を完成させた後、今年初めより被験者への配布を開始した。現在は使用感などを伺いながら改良を重ねている最中であり、今年末には正式版のリリースの目途が立っている。
トライアル版についてはGPUテクノロジーカンファレンスでも披露され、Eyra初の社会イノベーション賞を獲得した。
・ディープラーニングなど、最新の技術を駆使
本体には、NVIDIAが独自に開発したGPU内蔵モバイルプロセッサ「TEGRA K1」を搭載。
目の前の対象物が2つのカメラによって捕捉されると、その画像イメージがディープラーニングやセンサーの技術を介して解析・評価される。
こうして、視覚障害者本人は目の前の対象物に関する視覚情報を得ることができる。
・骨伝導技術を採用
ヘッドセットは骨伝導のテクノロジーを採用しており、外界からの刺激については、外耳道を経由する代わりに、骨を伝って届く仕組みとなっている。
よって、騒音環境下での操作も非常にスムーズである。「Horus」は約2,000ドル(約22万2千円)で提供予定。
NDIVIA