提供元は、9月に創業したばかりのスタートアップ、SHIFT。代表取締役の吉本 明弘(よしもと あきひろ)氏に、サービスの詳細について、語ってもらった。
・家を貸したい人と借りたい人をマッチング
Q1:まずは、「SmartEstate」提供のきっかけから、お聞かせください。
ITを利用して、もっと不動産取引を簡単にできるようにしたいと思い、「SmartEstate」を開始しました。
不動産会社を利用せずに個人間取引を行なった場合、仲介手数料、礼金、諸経費(清掃費や鍵交換費など)、更新費用は発生しません。加えて、契約書も重要事項説明も必要ないので、面倒な手続きをすることなく、簡単に取引ができるようになつています。
Q2:サービスの概要と仕組みについて、教えてください。
イメージとしては、Airbnbの賃貸版です。家を貸したい方と家を探してる方をマッチングさせて、個人間で契約をしてもらいます。契約はウェブ上だけで完結するようになっており、初期費用が支払われた時点で、契約が成立するようになっています。
不動産取引からあらゆる無駄を排除しているため、数分で入居が可能です。「SmartEstate」は、世の中で最も簡単かつ、安全に家の貸し借りができるサービスなのです。
・アメリカでもサービス開始予定
Q3:利用者からの反響は、いかがなものでしょうか?現在の利用状況と併せて、お聞かせください。
不動産会社に対して不満を持っている方、初期費用を抑えながら簡単に家を借りたい方、空き家を持て余している方、保証を利用したい方などが主に利用しており、いずれも好評です。正式リリース以降、マッチング数と契約数は、日々順調に増加しています。
利用者数は毎日、10~20%ほど増え続けていますので、爆発的にリクエスト数と契約数が伸びて、個人間取引が多くなるのは、時間の問題という段階まできています。
Q4:今後の展開について、教えてください。
直近の展開では、2つあります。まず、11月にアメリカでもサービスを開始します。また、2017年夏に、不動産取引の全自動化を実現する予定です。
さらに、向こう10年以内に、テクノロジーを駆使して、面倒な手続きをすることなく、一瞬で世界中のどこの不動産でも遠隔で貸し借りしたり、売却・購入ができる世の中を作りたいと思っています。その際の不動産取引はもちろん、全自動にするつもりです。
そして最終的には、世界の不動産業界の賃貸と売買の市場を、「SmartEstate」で総取りしたいと思っています。
どうやらサービスは、スタートから好調な模様。シェアハウス、ソーシャルアパートメントを超えて、市場に新しい価値観を生み出すことができるか、今後の展開に期待したい。(取材・文 乾 雅美)
SmartEstate