健康状態を可視化することで、生活習慣の改善につながりやすいのが利点だ。
では、大気汚染や騒音のレベルなど、街の“健康状態”を自動的に計測し、記録してみてはどうだろう。
これを実現した“街のFitbit”ともいえるセンサー装置が、「Array of Things」である。
・気象データから交通量まで、街の現状をデータで可視化
米シカゴ大学とアルゴンヌ国立研究所が中心となって開発された「Array of Things」は、気温、湿度、気圧といった気象データから、大気汚染レベルを示す一酸化炭素などの濃度、騒音や振動、歩行者や自動車の交通量までを、自動的に計測。
リアルタイムで収集された計測データは、シカゴ大学のウェブサイトや、シカゴ市のオープンデータネットワークで公開され、誰でも無償で利用できる。
街の状態をデータで可視化することによって、行政機関、研究チーム、開発者グループ、住民らが協力し、より健康で、効率がよく、住みやすいまちづくりにつなげるのが狙いだ。
・2018年末までにシカゴで500台設置予定
「Array of Things」は、シカゴ市との提携のもと、2016年夏に初めて、市内42カ所に設置。
2018年末までに、合わせて500台が設置される見込みだという。
Array of Things