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【Interview】わずか3秒で指紋を検知する超高速認証システム「LIQUIDPAY」に大接近

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指を1本かざすだけで、個人を特定する指紋認証。企業の入室システムや、クレジットカード決済などに採用されているので、ご存知の人も多いだろう。

その中で今話題となっているのが、この「LIQUIDPAY」。決済にかかる時間は、わずか3秒。指紋照合を瞬時に行うため、多彩なサービスへの利用が可能となる。かつてない認証の高速化は、このシステムの大きな強みだ。

まずは、神奈川や静岡県内のホテル・旅館80施設で導入。都内では訪日客のパスポート提示を指紋認証で代替するサービスが既にを開始している。開発元であるLiquidの日本事業統括会社であるLiquid Japan、第一事業部長、佐藤 毅(さとう たけし)氏に、早速詳しい話を聞いた。

・世界初、1対nでの高速認証システム

Q1:「LIQUIDPAY」とは、どんなシステムなのでしょうか。

  「LIQUIDPAY」は、次世代の生体認証システムです。世界初の「1対n(エヌ)」での高速認証を生かして、さまざまな分野のサービスに適応が可能です。

Q2:このようなシステムを考案するに至ったきっかけについて、お聞かせください。

liquid_2創業者メンバーが画像解析の要素技術に焦点を当てた研究を行い、開発した画像解析エンジンの用途として(それに伴う)ビジネスができないかと、考えたことが始まりです。

今までの生体認証は1対1の領域で、本人確認がメインでした。日本ではキャッシュカードの中に静脈情報が入っていて、番号で個人を特定した後に、記憶認証で4桁のコードを入れます。さらに、本人かどうかの確認をするために、指をかざす行為が一般的です。

これを生体情報のみで本人特定をできるところまで画像解析や検索アルゴリズムといった要素技術の質を高めれば、いろいろな用途に展開できるのではないかということで、まずは決済・本人認証と生体認証を組み合わせた領域で、サービス展開をしていくことになりました。現在では、指紋のみならず虹彩・静脈・顔にも対応しています。

・由比ヶ浜の海の家で試験導入

Q3:メディアでは訪日客のパスポート代わりになるということで話題になっていますが、他にどのような利用法があるのでしょうか。

liquid_3生体情報を媒介にして、プラットフォームを構築することが可能なので、日々の買い物や移動の支払い、公共サービスやポイントカードの利用、免税手続き、マンションやホテル、民泊の鍵など、訪日・在住の方問わず、さまざまなシーンで物理的な手段を用いることなくご利用いただけます。

例えば、2016年7月・8月の2ヶ月間、由比ヶ浜の海の家で導入させていただいた指紋決済「LIQUIDPAY」では、お客さまに携帯電話番号の登録と同時に指紋も登録していただくだけで、海の家での支払いができるサービスを展開しました。実際に利用した金額は、後ほどSMSにメッセージで送付され、コンビニにて後払いしてもらう、という仕組みです。

Q4:今後の展開について、教えてください。

5~10年後には、カードや電子マネー(NFC)、生体認証が、それぞれの利用シーンで求められるセキュリティーレベルに応じて、住み分けされることと思います。カードやスマートフォン決済がなくなるとは思いませんが、生体認証を組み合わせなければならないシーンが、今後多々発生してくるでしょう。

また、テーマパークや海の家など利用シーンの一部では生体認証だけで買い物する空間が出てくると思われます。2020年に向けて、なるべく多くの方に登録いただき、日本でのシームレスなサービス提供ができるようにしたいと考えています。

そのために、来期は登録人数10万人と、「LIQUIDPAY」設置5万か所を目標に、取り組む所存です。

指紋認証もここまできた!というのが、素直な感想。佐藤氏が言うように、カードやスマホによる決済が消滅することはないだろう。しかし、決済手段の新たな波が、すぐそこまで来ているのは、紛れもない事実だ。

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