先月末より事前登録を開始した「My-ope(マイオペ)」も、その1つだろう。カスタマーサービスの一部代替を目的に考案された、このサービス。特別な知識もなく、誰でも簡単にチャットボットを作ることが可能。人工知能とのオペレーター業務分担というかつてない大胆な提案に、早くも注目が集まっている。
提供元は、AIプロダクト開発で急成長中のmofmof。代表取締役の原田 敦(はらだ あつし)氏が、取材に応じてくれた。
・友人の悩みを解決するためサービスを開発
Q1:まずは、「My-ope」開発のきっかけからお聞かせください。
「My-ope」は、私の友人で、ウェブサービス事業を行う方の、お悩みから生まれたものです。
その友人は、自社のプロダクトに関する、お客さまからのお問い合わせ対応に困っていました。ユーザーからたくさんの電話やメールの問い合わせを、日常的に受け取っていたのですが、小規模チームで運営しているため、どうしても対応に手が回らなかったり、本業であるサービス改善にリソースを割けない、という悩みを抱えていました。
(その悩みを解決するために)機械学習のテクノロジーを活用しながら、お客さま応対において、より個人に近い対応ができる仕組み作りに、着手することとなりました。
Q2:「My-ope」とは、どんなサービスなのでしょうか。
「My-ope」は管理画面からデータを流しこむだけのシンプルな操作で、誰でも簡単に作れるチャットボット作成サービスです。
機能としては、レスポンシブ対応(パソコン・スマホ・タブレットなど複数デバイスに対応)質問・回答データ投入(ボットに対する質問と回答データを投入することで、オリジナルのボットを作成可能)、顧客情報管理、過去の問い合わせ検索やレポート機能を搭載する他、ユーザー個別のカスタマイズ開発も行う予定です。
・単なる人件費削減ではない組織の一助となるツール
Q3:本サービスを導入することで、企業はどのようなメリットを得られるのでしょうか。
FAQ対応やカスタマーからの電話応対の一部代替として、ご利用いただけると考えております。オペレーター業務の効率化やコスト削減を提案することで、企業内での職務や労働力の最適化につながると思われます。
Q4:将来的に「My-ope」をどのようなサービスにしたいとお考えですか?未来への展望をお聞かせください。
弊社では、本年度より機械学習のプロダクト開発に注力しております。「My-ope」はその一例です。AIに任せられる仕事はAIに任せ、人の力が発揮できる仕事に人が注力していけるようになれば、世の中はもっとクリエイティブでワクワクした場所になるのではないか、と考えています。
「My-ope」がその一助となり、単なる人件費削減ツールではなく、企業が人で構成された組織として、労働と職務の最適化を果たせるきっかけとなることを願っております。
回答の一部肩代わりから顧客とのやり取り確認まで、便利な機能が満載の「My-ope」。カスタマーサービス改善をめざす企業の救世主となるか、今後の展開に期待したい。
My-ope