衛星画像とクラウドソーシングにより2015年ネパール地震で救援活動や復旧作業をサポートした実績を持つ衛星画像専門ベンダーの「DigitalGlobe(デジタルグローブ)」は、エクアドル地震でも、いち早く動きだした。
・被災地を衛星で撮影し、要捜索スポットをマーキング
「DigitalGlobe」では、地震発生直後、エクアドルの被災地の様子を衛星から撮影。
2016年4月21日には、国際連合宇宙局(UNOOSA)との提携のもと、これらの衛星画像をオープンソースとしてインターネット上で公開した。
また、オンラインプラットフォーム「Tomnod」に、地震発生後の状況を示す衛星画像と、地震発生の前に撮影した被災地の衛星画像を投稿。
ボランティアたちが世界各地からこのプラットフォームにアクセスし、地震発生前の画像と見比べて、倒壊している建物や家屋、寸断された道路など、捜索や救助などが必要と思われる地点を見つけ、マーキングする作業を、広く担っている。
これまでに、20,397平方キロメートルのエリアで、1,251カ所のマーキングが完了した。
・衛星とクラウドソーシングで、被災地の現状を可視化
衛星画像とクラウドソーシングを組み合わせ、被災地の現状を可視化したマッピングデータは、救援・復旧活動を後押しするのみならず、今後の復興に向けた計画や予算の策定においても、貴重な情報となるだろう。
Tomnod