AdobeのPhotoshopやElements、Lightroom、またはAppleのApertureで使える7つの強力な写真プラグイン・パッケージだ。
Googleは25日、この高機能ソフトを完全無償化することを発表し、話題になっている。
・写真編集のためのあらゆる機能がパッケージ化
Nik Collectionは「Analog Efex Pro」「Color Efex Pro」「Silver Efex Pro」「Viveza」「HDR Efex Pro」「Sharpener Pro」そして「Dfine」から構成。
色調補正やレタッチができるフィルタセットから、画像シャープツール、ノイズの低減や画像補正機能まで、写真編集のためのあらゆる機能が収められた本格的なソフトだ。
2013年からは149ドル(約1万7000円)だったが、今後は無料になるとのこと。現在、公式ページではOS X版およびWindows版がダウンロード可能だ。今年に入って購入したユーザーに対しては、返金が行われるようだ。
・誰もが利用できるよう無償化へ
Googleは2012年にNik Softwareを買収。この時は写真加工アプリ「Snapseed Nik」を手中に収めることが狙いだとされていたが、その後に6つのプラグインをまとめ「Nik Collection by Google」として販売していた。
Google+のポストでは「同社が、SnapseedやGoogle Photosを含む、モバイル向けの写真編集ツールを構築するため長期的な投資にフォーカスしてきた」と説明。そのうえで誰もが利用できるように、今回の無償化に踏み切ったとしている。
ただ、Googleが直接的なオンラインソフトウェア販売よりも広告ビジネスモデルに重点を置いていることや、これまでの買収からサービス終了までのサイクルと比較し、サポート打ち切りの前準備なのでは、といった懐疑的な見方もあるようだ。
もっとも、無料にしては充実しすぎているくらい高機能なツールなので、利用できる間は活用して損はないのではないだろうか。
Google Nik Collection