中でも飛躍的に成長したのが、この「スペースマーケット」だろう。球場からお寺まで、あらゆるスペースを1時間単位で貸し借りできるマーケットプレイスとして、2014年4月に誕生。現在までに、スペースの取り扱い数は4,500件を超え、利用者数も120万人に到達。運営面では、前年比500%対比という、驚異的な数字を達成している。
先月、一部機能をリニューアル。登録および予約・顧客管理をよりスムーズにすることで、新たな展開を図っていくという。未来へ向けて意欲を見せるスペースマーケット社。取締役CTO、鈴木 真一郎(すずき しんいちろう)氏に、詳しい話を聞いた。
・全国の空きスペースがネットから簡単に貸し借りできる!
Q1:まずはさかのぼって、「スペースマーケット」提供のきっかけからお聞かせください。
平日の結婚式場や、営業時間外のカフェ、また週末の企業の会議室など、空き時間帯を有効活用したいというニーズがありました。
このようなスペースは全国にあり、それらを簡単に貸し借りできるシンプルで使い勝手のいい仕組みがあれば、新しいスペースの使い方が提案できると思い、サービスを提供した次第です。
Q2:今回リニューアルされた「オーナー管理用ダッシュボード」とは、どんな機能なのでしょうか。
取り扱いスペースが増加していく中で、スペースオーナーさまからの100を超える要望を精査した結果、より簡単にスペースや予約の管理ができるようになりました。
特徴は、Googleカレンダー連携で予約の一元管理が可能なこと。また、メッセージの内容や予約者名、ステータスなどから検索できるパワフルな予約検索、顧客台帳を実装しており、画面遷移なしで次々に予約確認ができる、直感的なユーザー・インタフェースを採用しています。
・春から民泊事業もスタート
Q3:リニューアル後のユーザーからの反響は、いかがでしょうか。
「マニュアルを見なくても直感的にスペースの登録ができる」「Googleカレンダー連携をすることにより、スペースの在庫管理がスムーズになった」など、多数の好意的な意見を受け取りました。
特に利用数の多いスペースオーナーさまからは、「管理画面のカレンダーを一目見れば、現在の予約状況がわかるので、ブッキングや予約時間の間違い等のケアレスミスが軽減された」というお声を、いただいております。
Q4:今回のような機能のリニューアルは、これからもあるのでしょうか。今後の展開と併せて、教えてください。
2016年春より、民泊事業がスタート致します。現在は、時間/1日レンタルのサービス提供となっていますが、スペースの宿泊需要にも応えるため、オーナーさま向けの管理画面をはじめ、利用者側のサービスサイトに関しても、リニューアルを予定しております。
また、英語対応も、今春中に進めていく予定です。今後も機能改善に努め、スペースの空き時間を余すことなく有効活用できるサービスを、提供していくつもりです。
事業が大きく拡大していにも関わらず、突き進む企業姿勢はさすがのひと言。春以降の新サービスも、十分期待できそうな内容だ。
SPACE MARKET(スペースマーケット)