カリフォルニア大学バークレー校の研究者が開発した「MyShake」。スマホが感知した微細な揺れのデータをクラウドに集め、大きな地震につながりそうな場合は地震警報を発するというものだ。
・揺れのデータが自動的にクラウドへ
日本の気象庁などが発する地震情報は、各地に設置された震度計のデータを基にしている。
今回のアプリでは、この震度計の役割をスマホが担う。スマホ内蔵の加速度計を活用していて、予震となる揺れを捉えるとデータが自動的にクラウドに送られる。
これにはスマホを平らなところに置いていることが前提となる。集められたデータは独自のアルゴリズムで分析され、本震につながりそうな場合は、地震が起こりうるエリアや規模について警報を発信する。
・災害の最小化に
これにより、ユーザーは6.2マイル(約10キロ)以内で起こるマグニチュード5以上の地震について、あとどれくらいで起こるのか事前にキャッチできるのだという。
事前にわかれば、机の下に潜り込んだりして揺れに備えることができるというわけだ。また、集められたデータは、研究にも活用されるとのこと。
地震学者やコンピューターサイエンス研究者らで構成する開発チームは、「この“地震ネットワーク”を世界に広げることで災害の最小化に役立てられる」としている。
アプリは無料。iOS版の開発も視野に入れているという。
MyShake