オンラインを使ったリアルな接客や、エンタメ性を加味したものなど、さまざまなサービスが登場。いずれも実店舗同様、心に触れる購入体験を与えているところが、大きな特徴だ。
「STYLER(スタイラー)」も、そんな新しい体験を提供するサービスの1つ。「”つながり”でファッションを楽しくする!」をコンセプトに、ショップとユーザーの架け橋となるアプリとして、開発された。
気になるその内容について、語ってくれたのはスタイラー、代表取締役、小関 翼(こせき つばさ)氏。これは、大手EC事業会社でキャリアを積んだ同氏だからこそ、考案できたサービスと言えよう。
・リアルなコミュニケーションを元に実店舗へ誘導
Q1:まずは、「STYLER」提供のきっかけから、お聞かせください。
もともとAmazonに勤めているときに、ライフスタイル分野は、売り手と買い手間の情報に非対称性が大きく、ウェブでの取引に限界があることを実感していました。
「STYLER」はユーザーとショップのコミュニケーションによって、この問題を解決すべく始めたサービスです。
Q2:「STYLER」とは、どんなアプリなのでしょうか。
ショップとユーザーのための、コミュニケーションプラットフォームです。
ユーザーが欲しい洋服のニーズを気軽に投稿すると、ショップが待ち時間を利用して、店頭のアイテムを紹介します。
ユーザーはコミュニケーション後、店頭で試着することもできますし、メッセージ交換後に、ECで購入することもできます。ショップ側は、5~10分のウェブでの接客が、メディアでキュレーションされるので、効率のよいPRを行うことが可能です。
・心地よく距離感のある接客を提供
Q3:先行してウェブサービスをリリースされておりますが、利用したユーザーからの反響はいかがなものでしょうか。
投稿したユーザーからは、ウェブを介することにより、心地よい距離感のある接客を受けることができるという意見をいただきました。
リアル店舗では接客を圧力と感じる人も、SNSでレスが付いたときや、リツイートされたときに、喜びを得られます。
また、他のユーザーの投稿を見るのが楽しいという、ROMユーザーの存在がテストでわかりましたので、他のユーザーの投稿を楽しむことができる、“Watch”機能を実装しました。
Q4:今後の展開について、教えてください
今後は主要セレクトショプにも採用が決まっており、ユーザーとショップが気軽にコミュニケーションできるプラットフォームとして、成熟させたいと思います。
ユーザーからは「STYLER」で決済したいという要望をいただいておりますので、テンセントのWeChatのように、決済もできるようにする予定です。
ECと実店舗、双方の良さを組み合わせた本サービスは、今後の注目株。これまでにない新感覚のショッピングを、ぜひ体験してもらいたい。
STYLER