補聴器を使えば改善される場合もあるが、若い世代の中には、大勢の前でこうした器具をつけることに抵抗を感じる人もいる。
「uSound」は、そんな人たちのために開発されたサービス。デジタル補聴器と同等の機能で、ユーザー一人ひとりの聴力レベルに合った音声を提供する、画期的なアプリケーションだ。
・聴力テストでヒアリングモードを調整
本アプリではまず、ユーザーの聴力を調べるために検査を行う。
方法は簡単で、“uSound Test”をタップし、スマートフォンにイヤホンを差し込むだけ。あとはスタートボタンを押せば、テストの結果がアプリに登録され、スマートフォンのヒアリングモードが、個々に最適なレベルに調整される仕組みだ。
利用の際は、イヤホンまたはBluetoothのヘッドフォンを用意した上で、“ヒアリングモード”ボタンを押す。これだけで友人との会話から音楽鑑賞まで、あらゆる音を、その人にぴったりの音量で楽しむことができるのだ。
・重度の聴覚障がいにも対応
それにも増してうれしいのは、補聴器をつけずに済むこと。特に若い人にとって、スマホ1台でコミュニケーション力がアップするのは、何よりありがたいことではないだろうか。
耳鼻咽喉科医と、オーディオロジストの協力を得て開発された「uSound」。
アルゼンチンの医科大学では、医療機器として認定されており、重度の聴覚障がい者も、利用の対象になっているという。医療アプリとしてどのように成長していくのか、今後の展開が楽しみだ。
uSound