歩行者に配慮した街づくりに向けて、各都市では、どのような変遷をたどってきたのだろうか。
・ストリートビューを活用し、街の変遷を比較
ブラジル・サンパウロの都市デザイナーグループ「Urb-i」は、オンラインギャラリー「BEFORE | AFTER GALLERY(ビフォー・アフターギャラリー)」を公開した。
ギャラリーでは、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、エルサレム、リオデジャネイロ、ソウル、神戸など、世界300地点以上を対象に、自動車中心の街から歩行者に配慮した空間へと転換した“ビフォーアフター”を、Googleストリートビューの画像で比較している。
たとえば、ニューヨークのタイムズスクエアでは、2009年時点、自動車が行き交っていた道路が、2011年には歩行者専用道路に。2014年には、さらにこの空間がバリアフリー化されていることがわかる。
・ストリートビューが世界のタイムマシンに?
よりビジュアル化された地理情報を提供するべく、2007年に米国で開始されたGoogleストリートビューは、世界各地にサービスエリアを拡大させると同時に、機能の拡充にも注力。
2014年4月には、同じ地点で撮影された画像を過去にさかのぼって閲覧できる「タイムマシン機能」を追加している。
BEFORE | AFTER GALLERYでの活用例でもわかるとおり、Googleストリートビューは、今後、世界各地の変遷を記録する“定点観測ツール”としても、大きな役割を果たしていきそうだ。