・風邪と肺炎の違いを識別
CliniCloudは医師2人が米国で立ち上げたサービス。聴診器はスマートフォンにつないで胸部や背面にあてると心音や呼吸音を拾うようになっていて、体温計は頭部に近づけるだけで熱を測れる。
測定したそれらのデータは連携するスマホのアプリ(iOS、Android)に集約され、さらにはそのデータはクラウドで分析され、どんな病気が考えられるのか診断してくれる。
このアプリでどんなことがわかるかというと、例えば咳が出る場合、風邪によるものなのか肺炎によるものなのかが判別できるのだという。ユーザーはその結果を受けて家でもう少し様子を見るのか、病院に行くのかを判断できる。
・医師にデータ表示も
また、病院やクリニックで診察を受けたい場合、測定したデータをかかりつけ医にメールやSMSなどで送ることもできる。また、米国ではCliniCloudとは別にオンラインで診察を受けられる「Doctors on Demand」というサービスが展開されているが、CliniCloudはDoctors on Demandとも提携している。
子育てや介護をしていたり、あるいは自身の体調がすぐれず病院まで行くのもままならなかったりするとき、不調の原因を素早く探れることは大きい。そしていざ診察を受けるときにもデータの履歴を提示すれば、より正確な診断の材料となるはずだ。
忙しい生活を送っている人や一人暮らしの人、医師が近くにいない僻地に住んでいる人、また自宅で療養している人など、さまざまケースで今後は“デジタル&オンライン医療”が主流になってくるのかもしれない。
CliniCloudの聴診器と体温計のセットは、今年7月に149ドルで発売を予定しているが、現在、サイトでは109ドルでプレオーダーを受け付けている。
CliniCloud