普段使い慣れたメールでも、災害や事故に巻き込まれれば気が動転して、アドレスの検索はおろか、誰に何を知らせたらいいのか、わからなくなってしまう懸念がある。
そこで登場したのが、極限にシンプルなメッセージアプリ「Pi」。大切な家族や恋人に、アプリを起動するだけでメッセージを伝えることができるスグレモノだ。
操作は、とてもカンタン。事前に送りたい相手をアプリに登録し、互いに伝えたいメッセージを決めておくだけ。混乱してパニックになっていても、アプリさえ起動すれば、メッセージは自動的に送信されるので、自分の居場所や状況を明確に知らせることができる。
緊急時にどう対応するかは、家族によって異なるが、集合場所や行動指針を予め話し合い、それに合ったメッセージを作成すればいい。「〇〇学校に避難している」、「〇〇さんの家で待っている」といった具合に、簡潔でも状況がすぐわかる内容にしておけば、当日バラバラに行動していても安心だ。
もちろん、日常生活にも大いに活用できる。お父さんが家族に帰宅を伝えるときは、「今から帰る Pi」、塾から息子が「終わったから迎えに来て Pi」、公園から娘が「ココで遊んでいる Pi」などなど、毎日のルーティンメッセージも、登録一つでいちいち打つ必要がなくなるというわけだ。
前回の地震は幸い、余震もなくおさまったが、東日本大震災以来、日本全国いつどこでM6以上の地震が起こるかわからない状況にある上、物騒な事件も多発している。アプリにどんなメッセージを入れておくか、緊急時の対応を家族で話し合う際の課題に付け加えておくのもいいかもしれない。
Pi