そして今秋、ほぼ天球が撮れる「360fly」が発売される見込みだ。開発したスタートアップはこのほど約1800万ドルを調達、発売開始へ着々と準備を進めている。
360flyはレンズの真下をのぞいた、水平方向360度、縦方向240度をカバーする。ヘルメットにつけたり、テーブルの真ん中などに設置したりして撮影すると、カメラがとらえた映像を専用アプリで再生させながら、見たい部分の閲覧が可能になる。
360flyの特徴は、レンズ1つでそうした広範囲の映像をとらえていること。全天球が撮れるガジェットは他に出ているが、それらは複数のレンズを使っていて、それぞれのカメラがとらえた映像をつなぎあわせている。つまり、360flyの方がシンプルな操作で、素早く映像を楽しめるというわけだ。
また、360flyはテニスボールほどの大きさで、重さもわずか120グラムと持ち運びも容易。防水性なのでサーフィンやラフティングなどのウォータースポーツにも使える。スポーツカメラとしてだけでなく、普通にパーティーのテーブルに置いてテーブルを囲む人みんなを撮影する、というのもありだろう。
このカメラの技術はもともと、米カーネギーメロン大学のロボット工学を専門とする研究者らが開発した。初期の技術は、アメリカ航空宇宙局(NASA)のアポロ計画にも活用されたという。
なので、かなりのハイテクカメラであることはお墨付き。その先端技術を一般消費者も楽しめるようになるというわけだ。
価格は499ドルを予定している。興味のある人はサイトでメールを登録すると、発売情報をいち早く知らせてもらえるようだ。
360fly