「OwnFone」の先行版として、子どもやお年寄りが扱える、使い方がとても簡単でシンプルな仕様、カスタマイズが可能な電話「1stFone」が開発された。その改良版の「OwnFone」では、オプションとして点字対応版を導入している。
ユーザーは幅広いラインナップから、色やスタイルを選び、オーダーメイドで端末を発注できる。仕様も非常にシンプルで、あらかじめ登録した相手とのみ、通話ができるというもの。設定された相手の連絡先は、画面に“名前”ボタンとして表示され、2、4、8、または12件まで登録して表示しておくことができる。
名前の代わりに顔写真を設定することも可能だ。“名前”あるいは“顔写真”を押すだけで、電話が発信される。電話を受けたいときは“Answer”ボタンを押すだけ。
重さは40グラム、わずか7ミリメートルの厚さ。クレジットカードサイズのコンパクトな携帯電話は、小さなポケットにさえ入ってしまうほど。バッテリーの持続性能も抜群で、スタンバイモードにしておけばおよそ1年間電池がもつという。
電話番号は端末本体に保存されるわけではなく、セキュリティで保護されたサーバーに保存されるため、万一端末を紛失した場合でも、個人情報が流出する心配はない。
「OwnFone」では、端末のコストを下げるため、現代テクノロジーの3Dプリント技術を活用している。点字のキーパッドに対応したり、点字が読めない人のために、触覚で認識できるように文字を盛り上がらせて手触りを再現していて、このプリントプロセスは特許申請中だという。
使い方は至って簡単で、子どもや老人でもわかりやすく、軽量でコンパクトなので持ち運びもしやすい。目が不自由な人にとって、普通の携帯電話やタッチスクリーンを操作することは困難だが、この「OwnFone」は大きな助けとなってくれそうである。
OwnFone