これは、ポルトガルにベースを置くYnvisibleが開発した、Arduino対応のプロトタイピングモジュールのセット。一般的に、デバイスはさまざまなモジュールを組み合わせて動作するものである。「Printoo」において、それぞれが個別の役割を果たすモジュールは、いわゆるブロック遊びにおける各ブロックにあたり、ブロック遊びをするときのように、自由に組み合わせて全体のキットを完成させていく。
モジュールには、太陽電池、ワイヤレスのコネクタ、太陽光パネル、加速度計や各種センサーなど、多様な機能のものが用意されている。また、「Printoo」のモジュールは、紙のように薄く、しかも折り曲げ可能なため、ほぼどんな物体の表面にもくっつけることができる。モジュールのポリマーシートはハサミでカットして、物体の大きさに合わせて使ってもよい。
「Printoo」では制作の一例として、水上を走るホバークラフトや、Bluetoothの扇風機、電子投票できるポスターなどを提案している。アイデア次第では、様々な用途に活用できるだろう。
Arduino Core、コインバッテリーホルダーがそれぞれ1点、Ynvisibleディスプレイ2点が入っている「Printoo Core kit」は50ドル、基本的な部品一式が揃う「Basic Pack」は105ドルとなる予定で、10月提供開始の見込み。プロトタイプの試作や、進行中のプロジェクト製品の試作などの開発に役立ちそうだ。組み合わせ次第でオリジナリティ性あふれるデバイスを形にできることだろう。また、大人だけでなく、子どもの教育ツールとしても活躍してくれるかもしれない。
Printoo