Senseの目的は、睡眠そのものと睡眠環境を分析し、より良い眠りにつなげること。「寝ても疲れを引きずってる」「眠りが浅い」といった人をサポートするものだ。
Senseは3つのパーツから構成される。1つは室温や明るさなどのデータを集める球形ガジェット「Sense」。それから枕につけてユーザーの動きをモニターするセンサー「Sleep Pill」。これら2つはBluetoothでスマートフォンと連携し、収集したデータは専用アプリ(iOS、Android)で閲覧できる。
■眠りの質、深さも測定
室温などに加え、Senseは湿度や空気に含まれる微粒子(ほこりや花粉)もモニターし、またSleep Pillではユーザーの睡眠中の寝返りといった動きを感知して睡眠の深さなども測る。
そうした収集データを元に、ユーザーの睡眠の質をスコア化し、またどの時間帯に眠りが浅くなったのかなどをアプリに表示する。
この賢いガジェットは、睡眠を妨害した騒音を記録する。なので、ユーザーは翌朝音を再生して「午前3時にゴミ収集車の音で眠りが浅くなっている」「隣りのパートナーのいびきで眠りが度々妨げられている」なんてこともわかるというわけだ。
■睡眠サイクルから起床タイミングも判断
また、Senseを目覚まし時計としても使うことも可能だ。睡眠サイクルからユーザーが最も気持ちよく目覚められるタイミングで起こすというもので、“スマート・アラーム機能”とうたう。
デザインが洗練されているのもSenseの特筆すべき点だ。かなりシンプルだが、インテリアとしても使えそう。そしてSenseに手をかざすだけでオンオフを操作できるというのも気が利いている。
米国サンフランシスコ拠点のスタートアップが開発を手掛けた。Kickstarterではキャンペーン開始後わずか数時間で目標額10万ドルを達成し、すでに100万ドルを集めているという人気ぶりだ。
11月からの一般発売は129ドルを予定しているが、8月22日までのキャンペーンでは99ドルで入手できる(米国外への発送はプラス15ドル)ので、興味のある人はサイトをのぞいてほしい。
Sense/Kickstarter