フランスのミュージシャン、デザイナー、エンジニアたちが集まって結成した「Phonotonic」という開発チームがつくった不思議なオブジェクトで、人の動きを音楽に変換するというものだ。「IMB」は、このオブジェクトと専用アプリで作動する。
シリコン製のオブジェクトは、子どもから大人まで、手で持ってにぎりやすいように設計され、耐久性があるため万一落としても大丈夫。オブジェクト内にはモーションセンサー、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計などが組み込まれており、これが人の動きを感知する。
感知されたデータはWiFiを経由して、ユーザーのスマートフォン、タブレット、PCなどに送信される。専用アプリのソフトウェアがデータを解析し、人の動きをリアルタイムで音楽に変換するという流れだ。
ユーザーはまず、アプリを立ち上げて、音楽のジャンルを選択。現在のところ、“Piano with 8bits”“Trap and Rock”など、10種類の音楽パッケージが用意されているが、今後増えていく見込みだ。ユーザーは“メロディ担当”“リズム担当”を分担できるので、多人数で音楽セッションを楽しめるようになっている。
「なめらかにゆっくり」「上に投げる」「素早く、ジグザグ」など、ユーザーの動き方に合わせて、音楽はどんどん変化していく。その場限りの生パフォーマンスは、もちろん録音することもでき、友人とシェアして楽しめそうだ。
また、オブジェクト内のセンサーは取り外すことができるので、靴やベルトに装着してみたり、好きなところに付けて、ハンズフリーで使用することも可能。
誰でも簡単に音楽を作成し、演奏できるユニークな「IMB」は、AgoranovやLe Centquatre-Parisの支援を受けており、音楽ツールのコンペティションGuthman Musical Instrument Competitionで1位を受賞。ニューヨークのMoMA美術館で展示されているという。
現在、資金調達プラットフォームKickstarterでキャンペーンを展開中。開催日数残りわずか、興味がある人は予約をしてみては。
Interactive Music Battle(IMB)