しかし残念なことに、犬や猫は人間より寿命が短い。また、不慮の事故や病気で突然飼い主をおいて先立ってしまうこともある。
そして残された飼い主の中には、再び同じようなルックスの犬や猫を探し求める人もいる。このほど登場したアプリ「PetMatch」は、そうしたかつての愛犬、愛猫にそっくりの新しい“バディ”探しを手伝ってくれるというものだ。
■捨て犬・猫を“養子縁組”
使うには、ペットの写真をアップロードするだけ。もし写真がなければ、ウェブ上にある似たような犬猫の写真を使ってもいいし、アプリ内のライブラリを活用してもいい。
写真が取り込まれると、PetMatchがシェルターに保護され、かつ養子が可能な犬猫の情報を扱っている「PetFinder」のデータとマッチングし、近いタイプの写真を表示する。
ユーザーはずらりと並んだ写真をチェックして、ピンとくるものがあれば、保護されている施設にメールや電話で連絡するという仕組みだ。
■高い技術で写真分析してマッチング
こう書くと、非常にシンプルなサービスだが、マッチングに使われているマシンビジョン技術は高度なものだ。アプリでは、犬や猫の目と目の近さ(あるいは離れ具合)や、口の角度、顔全体の形を読み取る。
アプリを開発したSuperfishは、このマシンビジョンを専門とするスタートアップで、探しているものと似たような商品を探し出すアプリやブラウザエクステンションをすでに展開している。
Superfishが目指すところは、ユーザーが知りたいこと、やりたいことなどにスマホのレンズを“物知りロボット”として役立てるサービス。スマホのカメラをただ写真・動画撮影だけに使う時代は過去のものになりつつあるのかもしれない。
Superfish