広告代理店POSSIBLEと共同でスタートしたもので、MoMAのコレクションの中から著名な作品をピックアップして、Twitter上でアートを公開し、ファンたちの反応を集める「Art140」というプロジェクトだ。
未来派の画家Umberto Boccioniの「Dynamism of a Soccer Player」、Gustav Klimtの「Hope, II」、Henri Rousseauの「The Sleeping Gypsy」などの作品を公開。Twitterユーザーたちは、「色が好き」といったような作品に対する感想や印象、生活や人生における作品の意義を述べたり、過去から現在へとつながる芸術活動の変遷について考察するなど、個人の思い思いの意見を交換し合っているようだ。
アートの鑑賞というものは主観による部分も多いためか、個人的な体験として留まりがち。このように美術館自体が主催するプロジェクトとしてSNSを活用し、作品に対する意見を広く募る活動によって、人々がつながり、交流をすることにつながっていくだろう。
また、美術館としてはユーザーの動向や趣向をキャッチすることで、今後の展示や企画に反映することができる。新たに芸術への関心を掘り起こすなど、アートのもつインパクトが広がりそうだ。
Art140