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耳に装着する、ハンズフリーのウェアラブルコンピューター「みみスイッチ」

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EarSwitch近頃はウェアラブルデバイス市場が活況を見せている。腕時計のように腕につけるもの、ネックレスのように首にかけるもの、Google Glassに代表される眼鏡型のもの。ただ、これらの形式のデバイスは、一見して“ウェアラブルデバイスを装着している”とわかり、少し人目が気になってしまうという人もいるかもしれない。

広島市立大学の谷口 和弘氏を中心とする研究チームでは、イヤホンのように耳につけて使用する「みみスイッチ」というデバイスの開発に取り組んでいる。ハンズフリーで操作可能なウェアラブルコンピューターで、既存の他ツールと違い、外見的にあまり目立ちにくいのも特徴の1つ。

「みみスイッチ」には、Bluetooth、コンパス、気圧計、スピーカー、マイク、ジャイロセンサー、GPSなどの機能のほか、“光学式距離センサー”が搭載されており、これが装着している人の外耳の動きを計測する。検知された装着者の口の開閉などの動きは、その動きに応じた命令シグナルに変換され、デバイスが指令の処理をおこなうという仕組みだ。

例えば、“舌を右に動かす”“目を見開く”“左目でウィンクする”といった顔の動きを感知し、その動作に応じてコンピューターにさまざまなアクションの実行をさせることができるわけだ。これにより、装着者が町を歩きながら、交通情報や道案内情報などをスムーズにキャッチするようなことも可能だ。これまでのように、わざわざスマートフォンを出したり、ガジェットのボタンを押したりする手間は不要になる。

この「みみスイッチ」は、さまざま用途に用いることができそうだ。「みみスイッチ」で寝転がりながら音楽の再生、スキップなどの操作をおこなったり、あるいは、補聴器のように聴覚機能をサポートしたり、装着者の咀嚼やくしゃみなどの動作を計測、分析して、食事や生活習慣をフォローしたり、温度センサーによって体温を測定するなど、健康管理に役立つヘルスモニターとして活用することも考えられる。

ハンズフリーで使用できるメリットは大きく、何かの作業をしながらコンピューターを操作したり、手の不自由な人でもデバイスを扱えるようになる。“Nikkei Asian Review”によると、研究チームとしては、2015年にデバイスの商業化をスタートさせたい展望だという。

みみスイッチ

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