「Mogees」は一見すると聴診器のような形状をしていて、スマートフォンのヘッドフォンジャックに接続し、さらにガジェットとヘッドフォンをつなぐことで、即興で作曲した音を聴くことができる。
ガジェットには“piezo-transducer”という特殊な小型センサーが内蔵されていて、物をたたいて生じる振動を電気信号に変換する。変換された信号はスマートフォンに送信され、アプリが信号を音に変えるという仕組みだ。
ユーザーは、“○○の物体をたたいたときに□□の音が鳴る”というように、音や音色のプリセットを設定しておくことができ、音階や調を変更するなど、さまざまな調整を施すことが可能。自由で即興的に音を鳴らして楽しむ“Free Mode”と、好きな曲のMIDIファイルをアップロードして曲を奏でる“Song Mode”が用意されている。
また、“ガラスの音”“氷の音”など、さまざまな身近にある音を、新しい音色としてキャプチャーすることもでき、例えば、「木をたたくとガラスの音がする」「自転車をたたくと氷の音がする」といったような、これまでにないまったく新しい音楽創作、演奏体験が実現するわけだ。
「Mogees」は、音楽家やパフォーマーが音楽演奏に使用するのはもちろん、一般の人が身近にある物で音を鳴らして遊べるほか、子どもが音楽に興味をもつきっかけとなったり、感性を磨いたりするような、音楽教育の実践ツールとしての可能性ももっているだろう。このアプリはiOS、Androidに両方に対応している。
Mogees