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Mobile 「StopIt」アプリで“いじめ”を防ごう 子ども、保護者、学校の力を1つに結集

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「StopIt」アプリで“いじめ”を防ごう 子ども、保護者、学校の力を1つに結集

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StopIt“いじめ”の問題は、世界中の人々の間に存在する根強い社会問題だ。アメリカでは、毎日16万人の子どもたちがいじめを恐れて学校を欠席しており、およそ210万人がいじめる側に、270万人がいじめの犠牲者になっていて、7人に1人がいじめられている現状があるという。56%の学生が学校でいじめを目撃したことがあり、71%がいじめは学校の大きな問題だと認識しているにも関わらず、いじめられている子の10人に1人しか、親や先生に相談していないという、心痛むデータもあるようだ。

現在では、特にインターネットやスマートフォンの爆発的な普及によって、ネット上のいじめが蔓延し、非常に大きな問題になっている。そのような社会の現状を見て、開発が進められたのが「StopIt」というアプリだ。学生、学校、保護者が、ネット上のいじめに対抗するためのツールである。

「StopIt」には、“個人の学生向けバージョン”と“学校向けバージョン”の2パターンが用意されていて、学生向けバージョンは9.99ドル、学校向けバージョンは生徒1人につき料金がかかるというシステムになっており、iOS、Androidの両方に対応している。“学校向けバージョン”には、学校のいじめ防止の活動を助けるため、何か出来事があると知らせてくれるレポートシステムが導入されている。

いじめられている子どもが、ネットのSNSなどで自分を攻撃する投稿を発見したとき、“StopIt”ボタンを押すことで、画面をスクリーンキャプチャでき、それを親や先生など、信頼できる大人に提出することができる。ボタンが押されると、アプリがそれを認識し、自動的にいじめ投稿に対し、いじめをやめるようにメッセージを送信するほか、学校側にアラートを通知する。

さらに、いじめられている子どもは“HelpIt”ボタン押すことで、助けを大人たちに直接求めることもできる。また子どもたちは、誰かがいじめられているのを見つけたら、“FriendIt”ボタンを押して、匿名でいじめを報告することができるという。今までは単なる傍観者に過ぎなかったほかの子どもたちも、このアプリを通じて、積極的にいじめ防止活動に参加できるようになる。

いじめがひどくエスカレートし、危険なレベルに至ったと判断したなら、“ReportIt”ボタンでネットのいじめを、学校や警察などの権威ある機関に通報できる。いじめという大きな問題を解決する協力者として、子ども、両親、学校まで、地域ぐるみで巻き込み、1つのプラットフォームで管理、統制する「StopIt」アプリ。これまでの“いじめの温床”というネットの性質から、いじめの解決手段のためのネットというように、有効活用していってほしいものだ。

StopIt

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