これは専用アプリを通じて、スマートペンで書いたものを電子データ化してクラウド上に保存し、iOSデバイスでそのデータがリアルタイムで表示されるというツールだ。しかも、手書きで書いたものが電子データ化されるまでのタイムラグはごく短く、スムーズな書き心地が実現されている。
使い方はこうだ。まず、「eQuil」のペンケースからスマートペンを取り出し、iOSデバイスでアプリを起動する。次に、読み取り機器のリーダーをノートのページの上部に設置。ボタン1つでリーダーとiOSデバイスの同期がスタート。あとは、手書きで書くときの要領で、普通に文字を書いたり、イラストや図形などを思いのまま描いていく。わずかなタイムラグで、iPad上に電子データとして再現されるという流れだ。
イラストデータは、PSD、PDFフォーマットで保存することも可能。電子化されたデータは、書き込みを加えたり、レイアウトを変更したりといった加工を自由におこなうことができ、メールで送るなどして、他の人と簡単にシェアすることができる。
またこのツールは、記入用のデバイス専用ノートなどは必要なく、普通のノートでもチラシの裏でも、どんなものに書いても使用可能なところも優れた点だ。「eQuil」は、仕事で企画書を書いたり、デザインを考案する人などには、まさにうってつけのツールだろう。ただ、1つだけ使用する際に注意点がある。リーダーとペンの間に障害物があると通信が妨害されてしまうため、左利きの人や、手を置いて書くクセがある人の場合、うまく同期がされないことがあるようだ。現在、「eQuil」のサイトで149.99ドルで販売中。
eQuil